温泉施設で無理なく介護予防

2012年08月20日 12時00分

【全国ヘルシーMAP】富山市・温泉施設で介護予防

 富山県富山市には温泉水を利用した介護予防施設があり、介護予防に一定の効果を上げているという。同市の角川介護予防センターは、温泉水を活用した多機能プールでの水中運動や陸上運動、パワーリハビリテーションによって効率的に高齢者の身体機能向上を図る施設。このほど、3か月間利用した会員のデータを公開した。

 調査対象は50人の男女(男性8人、女性42人)で、平均年齢は75・5歳。うち80歳以上は13人。水中運動15分、陸上運動15分、サウナ20分、パワリハ・屋外気候療法などを組み合わせて2時間半のコースを週2回、3か月間計24回行った。

 その前と後の数値を比べてみると、5メートル歩行は平均4秒から3・5秒に、タイムアップアンドゴーは8・9秒から8・1秒に、30秒立ち上がりは12・2回から15・8回にとそれぞれ数値が良くなっていた。

 効果は体力面のみにとどまらず、75%の人が「前向きな気持ちになった」と精神面でも良い結果が出ているという。また67%が健康への関心が高まったといい、体の痛みも58%の人が改善したと答えている。

 また、利用回数や利用内容を自由に決めて通っている141人(男性44人、女性97人、平均年齢は75・4歳)を対象にした調査でも、5メートル歩行は平均3・7秒から3・1秒に、タイムアップアンドゴーは8・5秒から7・3秒に、30秒立ち上がりは13・6回から15・5回と、こちらもそれぞれ数値が良くなっていた。

 温泉水の浮力や抵抗を利用していることで、無理なくできることも継続することにつながっている。