【女医のお部屋】「光老化」を防げ!男性必読の紫外線ケア術 皮膚科医の田中敬子先生がレクチャー

2021年04月25日 10時00分

基本的なことから教えてくれた田中医師

【現役医師がぶっちゃけ 女医のお部屋】紫外線が気になる季節になってきた。予防もせず日を浴び続けると光老化(ひかりろうか)といって体に様々な悪影響を及ぼすので注意が必要だ。今の時期に必要なケア方法など、皮膚科医の田中敬子先生に聞いた。

 ――まずは紫外線について簡単におさらいさせてください

 田中敬子医師(以下田中)紫外線とは光の波長の長さによって3つに分けられます。UVAが320~400nm(ナノメートル)、UVBが280~320nm、UVCが100~280nm。その中でUVCはオゾン層によって吸収されるため、実質、肌に影響を及ぼすのはUVAとUVBです。UVAは紫外線の約95%を占め、皮膚の奥の真皮まで届き、シワ、たるみの原因になります。一方のUVBは5%の量でありながら、肌への影響力はUVAの1000倍ともいわれていて、どちらにも注意が必要です。

 ――日差しが強くなるこれからの季節は紫外線対策が必須だとか

 田中 UVAは4~8月がピークとなり、肌への影響が大きいUVBも4月から徐々に増えて5~8月がピークとなるとあって、今の時期から紫外線防止ケアを重点的に行っていただきたいです。紫外線を何のケアもせず長期間浴び続けると、「光老化」という紫外線によるシミ、シワ、たるみが生じ、それとともに皮膚がんを誘発する場合もあります。

 ――一般的に男性は日焼けに対してまだまだ意識が低い気もしますが

 田中 クリニックに来る患者さんにもお伝えしていますが、日焼けに関していえば実は男性は女性に比べて紫外線感受性が高いです。簡単にいうと、女性に比べて少ない紫外線量でも赤くなったり、炎症を起こしたりしやすい。だからこそケアする意識を高めていただきたいです。

 ――とはいえ、「日焼け止めの選び方が分からない」という人も…

 田中 日焼け止めには大きく分けて紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の2種類があります。紫外線吸収剤は紫外線を吸収し、熱などのエネルギーに変えて皮膚に浸透するのを防ぎます。一方の紫外線散乱剤は肌の表面で紫外線をはね返します。肌が弱い人には紫外線散乱剤のものをお勧めします。指標に関してはUVAとUVBを遮断するSPFの指数が50程度、UVAを遮断するPAの指数が++++(+の数で示す)程度と、肌に対してしっかり効果が出るものをお勧めします。

 ――塗り方については

 田中 頬骨からこめかみ、鼻にかけては紫外線の影響を最も受けやすいので特に注意が必要ですが、顔全体にしっかり塗っていただきたいです。塗る量は、顔に関していえば、クリームタイプで真珠2つ分、ローションタイプですと500円玉ほどの量が必要です。汗で流れてしまうため、かなりしっかり塗る必要があります。2~3時間ごとに塗り直すのが理想ですが、難しいようでしたらランチ後や外回り時に。放置しておくと皮膚がんにつながる恐れもあるため、気を付けていただきたいです。

 ☆たなか・けいこ 福岡県出身。皮膚科専門医、美容皮膚科・レーザー指導専門医。都内総合病院の皮膚科で外来、手術、レーザー治療に従事。

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