ウイルスの流行はなぜ季節限定?

2014年08月22日 08時00分

【イケメンドクター・吉田眞の医学情報のウソ!ホント?】

 ウイルスは、その種類によって増殖しやすい時期がそれぞれ異なっています。例えばインフルエンザウイルスは高温多湿下では寿命が短く、ヘルパンギーナ(幼児の夏風邪)の原因であるコクサッキーウイルスは逆に高温多湿で活性化します。

 また、ウイルスは増殖する時期を過ぎても全滅するわけではなく、細々とヒト感染を続けています。ただ、増殖期を過ぎた場合には症状が軽く感染力も低いので、大々的な流行にならずに終息します。

 さらに、ウイルスは感染を続ける中で少しずつ遺伝子を変化させ、免疫を逃れる場合が多々あります。同じウイルスでもヒトの体が“以前に感染したもの”ではなく“まったく新しいウイルス”と認識すれば、大きな炎症症状が発生し他者への感染リスクも高まります。こうした要因が重なって、数年おきに特定のウイルス感染が流行すると考えられるのです。

 加えて、ワクチンの接種制度が世代によって違ったりすると、ワクチンを接種していない若い世代に“古い型”のウイルスが猛威を振るう場合もあります。

☆よしだ・しん=総合診療科医を経て、現在は精神科医。非常勤医師として、刑務所、少年院、ホームレス支援施設、高齢者の在宅診察などに従事し、精神医療のディープな部分につかる。