扇風機をつけたまま寝ると死ぬって本当?

2014年08月20日 08時00分

【イケメンドクター・吉田眞の医学情報のウソ!ホント?】

 扇風機の風を直接体に当てると、体表から出た汗が蒸発しやすくなり、汗が蒸発する際に熱が奪われます。これを「気化熱」と言います。汗をかく量が多く、扇風機の勢いが強いほど気化熱は大きくなり、体もそれだけ冷えることになります。

 ですから、不用意な扇風機の使用は夏場でさえ「低体温症」を引き起こす可能性があるのです。本当に死んでしまうことはないとは思いますが、代謝のバランスが崩れるため、何かしらの体調不良は起きるでしょう。

 ほかにも扇風機によって汗の蒸発が促進されれば、体内が脱水がちになります。体調が悪かったり飲酒後などでは脱水が助長され、脳梗塞や心不全のリスクを高めます。これらの危険は扇風機だけでなく、クーラーの使用でも起こり得ます。

 また、扇風機特有の問題として、強い風が顔に当たると自律神経の反射が起き、息が吸えなくなる現象が起こります。乳幼児の場合、これが致命的なリスクとなるので、扇風機を利用する際は風を「弱」にし、首振り機能を必ず使いましょう。

☆よしだ・しん=総合診療科医を経て、現在は精神科医。非常勤医師として、刑務所、少年院、ホームレス支援施設、高齢者の在宅診察などに従事し、精神医療のディープな部分につかる。