【シモの話】「頻尿・尿もれ」量が少ないのに何度も排尿に行ってしまう場合は注意

2021年04月11日 10時00分

〝危ない〟頻尿とは?(写真はイメージ)

【泌尿器科医・高橋亮 シモの話】東スポ読者の皆様、はじめまして。本日から中高年男性に特に気を付けていただきたい泌尿器科の病気についてお話ししていこうと思います。ぜひ、ご自身のセルフチェックにも役立ててみてください。

 例えば風邪をひいたりしなければ毎日のように咳や鼻水が出ることはありませんが、毎日おしっこをしないという方は(一部の透析患者さんなどを除いて)いないのではないでしょうか? この尿にまつわることなど、いわゆる「シモ」に関する臓器や病気を取り扱うのが私たち泌尿器科医ということになります。

 第1回となる今回のテーマは「頻尿」と「尿もれ」についてです。頻尿というのは、尿が近い・尿の回数が多いという症状を指します。一応、朝起きてから夜寝るまでの排尿の回数が8回以上は頻尿、7回以下はセーフとなります。一応、と申し上げたのは、そもそも1日の排尿回数というのは人によって様々であり、7回以下であっても本人が尿が近いと感じれば頻尿となり、8回以上であっても本人が苦痛に感じなければ頻尿ではないということになります。よって8回以上だからといっても、直ちにまずいというわけではありません。

 では、どういった頻尿が“危ない”頻尿なのでしょうか? それは大して量が出るわけでもないのに何度も排尿に行ってしまう場合です。具体的には、1回の排尿の量が150~200ミリリットル以下の場合を指します。体感としては、男性の場合1秒間に出る尿の量はだいたい10~15ミリリットルですので、尿が出始めてチョロチョロになるまでが10秒以下の方は量が少ない可能性があります。

 その原因の一つが男性にしかない臓器である前立腺です。前立腺は普段は精液を作っているところですが、加齢とともに少しずつ大きくなります。ある程度大きくなった状態がいわゆる前立腺肥大症という状態です。前立腺がなぜ加齢とともに大きくなってしまうのかは実はよく分かっておりませんが、この前立腺肥大症という状態となると、人によっては頻尿や尿もれといった、生活の質を下げる排尿のトラブルが発生します。次回はこの前立腺についてもう少し具体的にお伝えしましょう。

 ☆たかはし・りょう 神奈川県出身。2003年日本医科大学卒業。日本泌尿器科学会指導医・専門医。日本医科大学付属病院嘱託医。ED、早漏、AGAなどをはじめ、前立腺がんなど泌尿器科にまつわる疾患全般を扱う動坂下泌尿器科クリニック(東京・文京区)院長。

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