一気に萎んだ「野菜スープ健康法」

2012年08月15日 12時00分

【なつかしの健康法列伝:野菜スープ健康法】

 18年ほど前、爆発的ブームとなった「野菜スープ健康法」。読者のなかには実践された方もいるかもしれない。

 これはニンジン、ゴボウ、ダイコンとその葉、干しシイタケとその3倍の水を鍋に入れ、1時間ほど煮込んだスープを飲むだけ、というもの。

 1993年に健康雑誌が取り上げたのがきっかけで火がつき、書籍「野菜ブーム健康法」「野菜スープが効く」は合計110万部を超えるベストセラーに。

 決して良い味のスープではないが、気軽に作れる上「がん、C型肝炎、脳梗塞、パーキンソン病が治った!」といううたい文句に多くの人がひきつけられた。

 さらに、有名漫画家や有力政治家、評論家などの著名人が登場し「効果があった」とコメントしたのも流行に拍車をかけた。

 しかし94年6月、前出の書籍の著者で同健康法提唱者の男が、医師資格がないにもかかわらず診療行為などを行ったとして、医師法、薬事法違反の疑いで逮捕されてしまい(翌年に有罪判決)、ブームは一気に失速。

 確かに体にはいいのだろうし、副作用もないのだが、さすがに“病気が治る”というのは大げさすぎ。現代人の野菜不足への不安を背景に超一過性ブームが生まれたわけだが…。だったら野菜そのものを食べた方が早いのである。