【イケメンドクター・吉田眞 の医学情報のウソ!ホント?】

 栄養ドリンクは漢方などの生薬成分や、肝臓を保護するタウリン、覚醒作用のあるカフェイン、さらにビタミンなどを含んだ飲み物で、その配合内容によって「医薬部外品」や「清涼飲料水」に分けられます。

 基本的に栄養ドリンクの含有成分は大量摂取しても致命的にならない量に調合され、過剰分は尿から排せつされるので、仮に大量摂取したとしても重い中毒症状は起きないと考えられます。

 ただし、カフェインには要注意です。1日の摂取量が1800ミリグラムを超えると、動悸が激しくなり心臓に負荷がかかると言われ、心臓が悪い人なら重篤な心不全の症状が発生する危険性も出てきます。実はこの上限もあいまいで、これより少ない量で中毒症状が発生した例もあります。

 ですから、ドリンクのカフェイン含有量を調べ、その含有量に飲もうとしているドリンクの本数をかけてください。それが1800ミリグラムを超えていたら致死量(?)の目安。あとは自己責任での飲用となります。

☆よしだ・しん=総合診療科医を経て、現在は精神科医。非常勤医師として、刑務所、少年院、ホームレス支援施設、高齢者の在宅診察などに従事し、精神医療のディープな部分につかる。