【令和の健康新技術】生活習慣対策に有用 採血なしで血管チェックできるヘルスケア機器

2021年02月21日 10時00分

【写真右】血管美人のシステムでは、採血することなく血管の状態を把握【写真左】モニター上で血管のねじれが観察できる
【写真右】血管美人のシステムでは、採血することなく血管の状態を把握【写真左】モニター上で血管のねじれが観察できる

【注目! 令和の健康新技術】生活習慣を原因とする病気を生活習慣病という。2型糖尿病、高血圧症、心臓病、がんなどのことで、なんと病気の大半を占めている。患者数は推定3000万人ともいわれるが、予備軍も含めればそれ以上とも…。その対策に効果的なヘルスケア機器にスポットを当てる。

 中高年ともなると、ほとんどが生活習慣病か、その予備軍とみなされていたりする。だが一方で、原因が生活習慣であるため、いずれの病気も日常生活の中で運動したり食生活を改めたりすることによって予防可能とされている。

 ヘルスケアでは「未病」という考え方がある。健康から病気に向かいつつある状態を言い、未病段階で対策を講じれば病気を未然に阻止できる可能性が高い。そのため近年は未病対策に力が入れられるようになっており、生活習慣を見直そうという意識も広まりを見せている。

 中でも注目されることが多いのが血流である。例えば、生活習慣などを原因に血流不調をきたせば循環器系などの病気につながるとされる。東洋医学でも、血行が滞ったおけつ状態がよくないとされてきた。体の冷えをはじめ種々の体調不良をもたらすとされ、血流が順調かどうかを重視する点では現代医学とも共通している。

 そこで、健康チェックのために自分の血流の状態を見ることができれば、生活習慣を改善する指標にできる。しかし、血流の状態は、例えば体温や体重のように簡単には計測できなかった。

 その血流の状態を毛細血管の画像でチェックできる。それが「血管美人」という毛細血管血流観察装置だ。血管の形状や詳明度から健康状態を把握し、ヘルスケアのために使う。

 血管美人は、毛細血管の血流を採血なしで観察できるスコープである。左手薬指の先を差し入れるだけで、モニター上に映し出される毛細血管の血流を観察できる。ドラッグストア店頭などでカウンセリング時に使われたり、バイオ関連企業などの研究部門でも効能評価のために利用されたりしている。

 この新技術がどのように開発されたのか、次回解説しよう。

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