【イケメンドクター・吉田眞の医学情報のウソ!ホント?】

(※人気デュオ「CHAGE and ASKA」のASKA容疑者(56)が逮捕された。覚醒剤常習疑惑が浮上してから10か月も経過していた…)

「ダメな人は死ぬまでダメ」みたいですね。

 刑務所には覚醒剤で捕まった70代や80代の受刑者がおり、受刑歴10回以上、通算20年の“シャブ受刑”なんてザラにいます。「出所してもまたやるよ」とか「シャブでガタついた体を治してくれるから逮捕でちょうどいいんだ」と言ってのける老受刑者もいるくらいです。

 覚醒剤もアルコールと同様、依存症になりやすい人がいるようです。やめようと思っても「これが最後の一回…」という使用が続き、そこからズルズル。生活が破綻しても、薬物の作用で「きっとどうにかなる」とか、「絶対にバレない」といった安易な過信に至り、同じ失敗を何度も繰り返します。

 廃人化が進めば当然、適切な善悪の判断ができなくなりますし、“シャブ仲間”がひんぱんに薬物使用の声を掛けてくるため、個人の意思だけで依存から脱することはほぼ不可能です。更生施設の利用も可能ですが、一部の施設ではその内外で薬の取引が行われている、という噂もあります。

☆プロフィル=よしだ・しん 総合診療科医を経て、現在は精神科医。非常勤医師として、刑務所、少年院、ホームレス支援施設、高齢者の在宅診察などに従事し、精神医療のディープな部分につかる。2009年にはラジオパーソナリティーを務めた。