【なんてったってリハビリ!】コロナ禍の入院生活 オンラインとSNSでの「つながり」を励みに

2021年02月14日 10時00分

リハビリ病院の窓から見た風景(写真=惣島厚)

【なんてったってリハビリ! もしもに備える!基礎知識と最新事情】医療ライターの熊本美加氏が、自らを心肺停止から復活させてくれたリハビリについて取材、リポートする当コーナー。今回はよみがえり&リハビリの同志に話を聞いたそうです。

「知り合いが脳卒中で倒れて、食堂から富士山の見えるリハビリ病院に入院している」と友人から連絡アリ。そこはまさしく、私が1年前に「高次脳機能障害」でリハビリを受けていた「東京都リハビリテーション病院」じゃあ、あーりませんか!? この連載にも全面協力していただいています。

 これはご本人に話を聞かせてもらうしかない! 早速Zoomで、惣島厚さん(38歳)に直撃インタビュー。コロナ禍での入院リハビリ生活について聞くと、「面会・外出・外泊が一切禁止という環境で、かえってリハビリには集中できました。ですが、家族や友人のお見舞いがないので、メンタル的に弱い方はより弱くなっているように見受けられました」とのこと。私の入院時はビフォー・コロナでしたが、毎日家族がべったり付き添っている人と、ほとんど誰も面会に来ない人(私です…)との差が大きかったのを思い出しました。

 惣島さんは外部とのやりとりにはオンラインを活用。Zoomお見舞いやSNSで自分の今の状況を発信。「リプライやいいねで、自分を気にかけてくれている人がいるのは入院生活の励みになりました」と話してくれましたが、私も全く同じでした!

 心肺停止で倒れ入院して、意識が回復した病室で「まさかこの翌日(旅行に行ったツイートが最後)に脳梗塞でぶったおれるとは いまだ入院ちう」と約2か月ぶりにつぶやいたところ、フォロワーさんたちから「見かけないから何かあったと思って心配していたよー」「生きててくれてありがとう」「ホントに良かった」などのリプをもらい、世間の温かさにウルウルしたものです。脳梗塞ではなく心疾患だったのに、何もわかっていない半覚醒状態だったこともうかがえますが…(苦笑)。

 救急搬送された惣島さんは血栓が詰まる脳梗塞で、左脳の右側の運動神経をつかさどるところがやられて、右半身にまひが残ったそうです。相当なショックを受けたと想像しますが、どうやってメンタルを保ってリハビリを続けたのでしょうか?

「救急搬送された急性期病院でのリハビリ初日に『こうなったからやるしかないっすよね~』と理学療法士さんに明るく言ったら驚かれました」と笑います。

 惣島さんは、回復期のリハは最大6か月でその間が勝負という知識だけを得ていたので、結果がどうであれ半年間を後悔のないようやりきると決めたそうです。

「リハビリがうまくいってるか分からなくて気持ちがしょげていた時も、お金の工面がつくのか不安になった時もやり続けました。気持ちに左右されず『やる』と決めたリハビリを粛々と実行しました」。結果、驚異的な回復につながったのです。続きは次回。

 ☆くまもと・みか 医療ライター。昨年、電車内にて心肺停止で倒れ救急搬送。幸運にも蘇生したが、低酸素脳症による高次脳機能障害でリハビリを経験。社会復帰後、あまり知られていない中途障害者のことやリハビリの重要性を発信中。

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