【病気を吹き飛ばす食図鑑】イチゴ 大粒5個で一日のビタミンC所要量を満たす

2021年02月14日 10時00分

(左から)大粒5個で100ミリグラムのビタミンCを含むイチゴ、菅首相もイチゴと縁がある

【石原結實 病気を吹き飛ばす食図鑑】南米チリ原産のバラ科の植物。

 英語の「strawberry」は「stray(あちこちに移る)」+「berry(実)」から来ており、「つるが、あっちこっちに向いて走る様子」を形容したもの。

 イチゴの酸味はクエン酸、リンゴ酸、メチルサリチル酸などによるもので、食前に食べると胃酸の分泌を促し、Appetizer(食欲増進剤)になる。

 果実中、最も多くのビタミンCを含み、大粒のイチゴ5個で、1日の所要量(100ミリグラム)を満たすほど。

 ビタミンCは、白血球に大量に含まれ、免疫力を増強し、活性酸素を除去し、老化やありとあらゆる病気の予防・改善に役立つ。

 鉄分も多く含まれるので、ヘモグロビン(血色素)を増やして造血を促し、貧血に効く。

 食物繊維の1つである「ペクチン」の含有量も多く、整腸作用、便秘の改善、血中の悪玉コレステロール(LDL)の低下、善玉コレステロール(HDL)の増加を促して動脈硬化(脳血栓、心筋梗塞…)、高血圧の予防・改善にも役立つ。

 イチゴに含まれる「キシリトール」は、歯や歯茎を強くするので、ヨーロッパには「イチゴをぐちゃぐちゃにして歯ブラシにのせて歯を磨く」ことで、虫歯や歯槽膿漏の予防・改善に役立てている地域もある。

 漢方では、イチゴは浄血、強壮作用があるとしている。日本でも「広口ビンにイチゴ1キログラム、氷砂糖1キログラム、焼酎1・8リットルを入れて漬け、3週間密封して作るイチゴ酒を就寝前におちょこ1~2杯飲む」滋養強壮・健寿法がある。

 菅義偉首相のお父上・和三郎氏は当時は米作り一辺倒だった秋田で、ブランドイチゴ「ニューワサ」を開発され、イチゴだけで年3億円の売上げを誇る「秋ノ宮いちご生産出荷組合」を創設され、地域の経済隆盛に多大な功績をあげられた名士だった由。

 首相も、イチゴを沢山食べられて育ち、現在の知力、気力、体力…の礎を築かれたのかもしれない。

 ◆石原結實(いしはら・ゆうみ)1948年、長崎市生まれ。医学博士。イシハラクリニック院長として漢方薬と自然療法によるユニークな治療法を実践するかたわら、静岡・伊豆でニンジンジュース断食施設の運営を行う。著書は300冊超でベストセラー多数。最新作は「『空腹』の時間が病気を治す」(青萠堂)。

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