【令和の健康新技術】「カムカムナノカルシー」開発は環境保護、麻薬撲滅にもつながる

2021年02月14日 10時00分

【写真左】カムカムはアマゾン流域に自生する【写真右】自生のカムカムは収穫期に水没してしまうことも

【注目! 令和の健康新技術】スーパーフルーツ「カムカム」の粉末でできた次世代型サプリ「カムカムナノカルシー」は国際的な環境保護にもつながっている。その開発の経緯を紹介しよう。

 メーカーであるアマゾンカムカムは、アマゾン流域の果実カムカムを日本に紹介するために生まれた会社である。創業した田中一夫社長は高校教諭だった。教職からビジネスの世界に入ったのは、趣味だった植物が導いたという。

 子供のころから憧れていたのが高山植物で最も美しい花とされる青いケシの花と、薬理効果が素晴らしいとされるキャッツクローである。教師時代の夏休みには念願がかない、ケシの花にもキャッツクローにも会うことができた。

 中でもキャッツクローの生育地はアマゾン地域の熱帯雨林で、コカの栽培地域である。麻薬組織も多い危険地域なのだが1999年、そのキャッツクローの現地調査の際に出会ったのがカムカムだった。

 カムカムという果物は南米のアマゾン川奥地の支流に自生し、現地では古くから野生のまま食べられている。ただ、アマゾン奥地で自生するカムカムは、収穫期に水没してしまうこともあるので、ペルー農業省はその数年前から収穫のために畑での栽培を推進していた。

 現地には貧困が広まり、住民の健康状態も悪かった。カムカムを栽培すれば現金収入が得られ、コカ栽培に手を染めなくなれば麻薬撲滅にもつながる。ペルー政府に協力していたのが日本の東京農大である。ペルー・アマゾン農民支援プロジェクトとして現地に研究員を派遣していた。

 そのプロジェクトの社会貢献性に賛同した田中社長は、現地でカムカム果汁のサンプルを購入して日本に戻る。心当たりに紹介して協力しようとしたのだが、食品や化粧品メーカーとは話が進まなかった。やむなく2003年、高校教諭を辞めて自らペルーから原料を輸入し、カムカムドリンクの製造販売をする会社を始めたのだ。

 同社は現在、ドリンク商品製造、飲料メーカーなどへの原料供給、機能性サプリ開発を行っている。力を入れている第3の柱が機能性サプリで、カムカムの健康的な機能をサプリとして活用しようというわけだ。ペルーの農民を支援するグリーンエコロジー活動と次世代ナノテク技術が融合した機能性食品の今後が注目される。

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