【なつかしの健康法列伝:笛吹きダイエット】

 少し前になるが、大ブレークしたのが俳優・美木良介考案の「ロングブレスダイエット」だ。

 ゆっくりと長い呼吸を繰り返すことで、インナーマッスルを鍛え、代謝のよい体をつくるというもの。ウエストのシェイプアップ効果やダイエットにつながるとされ、リバウンドの心配もないという。

 また、冷えや便秘、肩こり、腰痛にも効果的だそう。

 テレビ番組や関連書籍などで一大センセーションを巻き起こしたこのダイエット法。しかし、ダイエットマニア(そんなのが存在するのか知らないけど)のなかには「どこかで聞いたことが…」という人もいるのでは。今から約10年前、「笛吹きダイエット」が注目された。これは、ある日本人スポーツドクターが開発したもので、音のしないホルンのような笛を吹くことで、横隔膜と腹筋が同時に動き、基礎代謝がアップ。太りにくくなるというものだった。さらに、腹直筋や肋間筋、大胸筋も鍛えられるというから、主張は前者とほぼ同じだ。

 要するに「道具を使うか使わないか」の差。そういう意味では、腹式呼吸がダイエットに効果的というのは昔からの常識なのかもしれない。

 ただし、「続けるのが難しい」のも昔と一緒。そういえば、「風船ダイエット」なんてのもあったっけ。