「ハゲが治る」と脚光を浴びた針療法

2014年03月18日 08時00分

【なつかしの健康法列伝:閻三針】

「不老林」「紫電改」など育毛剤ブーム真っただ中の1980年代中盤、「ハゲが治る」と脚光を浴びたのが「閻三針(えんさんしん)」であった。

 これは中国の閻医師が開発した針療法。同医師は長年内科医を務めたが、多くの人が脱毛で悩んでいることを知り研究を始めた。

 そして、同医師が自分の体を“実験台”にして見つけたのが、「防老穴」という頭頂部のツボと、「健脳穴」という後ろ首の2か所、計3か所のツボだった。

 いわく、脱毛は「過度のストレス」「頭の使いすぎ」「精神的ショック」などによる中枢神経の乱れが原因だそうで、この3か所のツボを1日おきに20分程度刺すと、中枢神経の乱れが整えられるという。

 それにより、早ければ4~5か月で髪がふさふさになるとされ、日本でも大いに話題となった。

 しかし、患者によって針を刺す角度や深さを変えるのがミソで、その奥義は他人にはまねできるものではなかった。また、「針の刺激が脊髄に伝わり髪を生やすホルモンが分泌されるのでは」などの仮説はあったものの、医学的根拠は解明されず。一時のブームで終わってしまう。

 ただ今でも日本で閻三針を研究・実践している鍼灸医はいる模様。それほどハゲは魅力的な“研究課題”ということか。