【令和の健康新技術】抗菌スプレー「オウシロ」シリーズが医療機関で利用急増

2020年11月23日 10時00分

抗菌スプレー・オウシロプラス

【注目! 令和の健康新技術】ナノカム(横浜市戸塚区)というベンチャー企業が開発した抗菌スプレーはどのような製品で、どこまで効果が期待できるのか。誕生からの実績と展開を見ていこう。

 抗菌ナノ粒子の用途は、菌の感染予防のほか、デオドラント用品、化粧品およびそれらの原材料などに使われている。しかも従来の抗菌剤より長時間効果が持続するというメリットもある(表参照)。

 抗菌ナノ粒子を成分として製品化されたのが抗菌・抗ウイルススプレー「オウシロ(AUSIRO)」シリーズである。スプレー1回で約40億個の抗菌ナノ粒子を吹き付けることができる。

 特に医療機関での利用がコロナ禍で急増し、アルコールスプレーに取って代わっている。一般家庭用は同社サイトや楽天経由などでネット販売している。

 価格は例えば抗菌スプレー・オウシロミニプラス(30ミリリットル入り)で1800円、抗菌スプレー・オウシロプラス(180ミリリットル入り)で4500円。180ミリリットル入りの場合で約600回スプレーできるとされている。

 新技術素材に対しては、安全性を心配する向きもあるだろうが、人間や動物、植物に対する安全性が実験結果によって証明されている。また数々の技術展で受賞して、その効果と安全性が実証された形である

 オウシロ抗菌スプレーは、2016年に「かながわビジネスオーディション2016」で金賞を受賞している。

 19年には米国で抗ウイルス剤として特許を取得し、日本でも同年に特許を得た。効果を得ている対象の菌は、黄色ブドウ球菌、多剤耐性・メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、腸球菌、多剤耐性・バンコマイシン耐性腸球菌、肺炎球菌、化膿連鎖球菌、大腸菌、緑膿菌など。抗菌剤が効きにくい結核菌にも防菌効果があるとされている。

 ヘルスケアにおいては「未病」という考え方がある。健康から病気に向かいつつある状態を言い、未病段階で対策を講じれば病気を未然に阻止できる可能性が高まる。神奈川県は未病対策に力を入れており、未病関連の優れた商品・サービスの認定制度がある。AUSIROシリーズは、菌やウイルスを不活化し感染症を未然に防ぐとして神奈川県の「ME―BYO」ブランドにも認定されている。

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