【病気を吹き飛ばす食図鑑】柿で動脈硬化、糖尿病、高血圧、大腸ガン予防

2020年11月15日 10時00分

柿を食べて大腸ガン予防を

【石原結實 病気を吹き飛ばす食図鑑】中国揚子江沿岸原産。飛鳥時代の「新撰姓氏録」に「柿本人麻呂の庭に柿の木があった」とあるので、日本への伝来は、飛鳥時代以前ということになる。今では、欧米で「KAKI」として青果店の店頭に並んでいる。

 柿の実は昔から二日酔によい、と言われているが、豊富に含まれる「K」(カリウム)による利尿作用の効果と思われる。漢方薬の利尿剤(五苓散)が二日酔に効くのと同じ理屈だ。二日酔予防には、アルコールを飲む前に予め柿を1~2個食べておくとよい。

 食物繊維の「ペクチン」は便通をよくし、腸内の余剰物(コレステロール、糖、塩分、発ガン物質…)を便と共に排泄し、動脈硬化、糖尿病、高血圧、大腸ガンの予防に役立つ。

 糖分は生柿の約4倍、ビタミンAは2倍近くも含有し、太陽の光を一杯に浴びた干し柿は、滋養強壮効果抜群だ。

 干し柿の表面にくっついている白い粉は、粘膜を潤し、咳を止め、痰を取り除く作用があるので、慢性気管支炎や結核の人は大いに食べるべし。漢方でも「(干し柿は)体力を補い、胃腸を丈夫にし、咳や痰を癒し、喀血を止め、二日酔に効く」とされている。

 柿の葉(とくに若葉)にはビタミン「C」「K」「B類」や「タンニン」が多く含まれ、止血作用や血管強化作用がある。さらに降圧作用のある「ケンフェロール―3―グルコサイド」や「クエルセチン―3―グルコサイド」を含むので、高血圧の人は、青汁にして飲むか、乾燥してお茶にして飲まれるとよい。


 ◆石原結實(いしはら・ゆうみ)1948年、長崎市生まれ。医学博士。イシハラクリニック院長として漢方薬と自然療法によるユニークな治療法を実践するかたわら、静岡・伊豆でニンジンジュース断食施設の運営を行う。著書は300冊超でベストセラー多数。最新作は「『空腹』の時間が病気を治す」(青萠堂)。

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