【なつかしの健康法列伝:和太鼓】

 いよいよ佳境に入ったソチ五輪。前回、わが国で冬季五輪が行われたのは1998年。今から16年前のことだ。

 それからさらにさかのぼること数年。開催地・長野で創作和太鼓が静かなブームとなった。きっかけは開会式のアトラクションで、県民2000人による和太鼓のそろい打ちを披露することが決まったことだった。

 もちろん、単なる趣味、娯楽としての人気もあったが、健康法としても注目されたという。当時、県内各地の体育館などで講習会が行われ、多くの参加者が集合。みな汗だくになりながらバチを振る様子がニュース映像で流れた。

 参加者によると「一度たたき出すと無我夢中になる。ストレス解消にもってこい」「他のレジャーと違って太鼓の練習なら外出の了解を得やすいし、ダイエットにも最適」など、多くの“効能”が実感できたとのこと。

 確かに、講習会は一度始まると1時間は動きっぱなし。エアロビクスにひけを取らない有酸素運動で、続ければ健康やダイエットに効果アリであろう。

 とはいえ、それ以降、爆発的にヒットしたという話は入ってこない。もちろん個人レベルで和太鼓や会場を用意するのは無理がある。都会のスポーツジムが「和太鼓」を取り入れたら、意外と人気が出るかも?