【なつかしの健康法列伝:家庭用乗馬フィットネス器具】

 今年はうま年。ということで今回は、家庭用乗馬フィットネス器具を取り上げよう。

 その先駆けはパナソニックの「ジョーバ」だ。構想は1993年から。欧米で古くからある乗馬療法をヒントに試作機を製作したが、当初は妙にリアルな顔までついた“馬の人形”そのもの。かなり無骨な物だった。

 その後、試行錯誤を繰り返し、2000年に初代モデルをリリース。だが、当時は30万円弱という価格のせいもあり、大ヒットには至らなかった。

 しかし、大手フィットネスジムが注目すると、評価が急上昇。05年の4代目から人気に火がつき、1年で約20万台を売り上げた。すると後発の大東電機が「ロデオボーイ」を発売。テレビ通販を中心に攻勢をかけ、一時は数社が同様の製品を販売していた。

 乗馬フィットネス器具は、揺れる馬の鞍状の部分に座ることでバランスを取りながら、おなかや背中、太ももなどの筋力アップ・引き締め効果がある。もちろんなかなかの運動量なのだが、リリース当初は“座るだけでやせる”と勘違いしたユーザーによる挫折が続出した。

 とはいえ現在も販売されており、継続すれば効果は期待できる。お正月でなまった体を乗馬フィットネスで引き締めなおしてみては?