【ナント!不思議な体の仕組み】1日の食事は「12時間」以内に収めよう

2020年09月16日 10時00分

食べてもいい時間とは…(写真はイメージ)

 秋、冬の新型コロナ再流行を前にリスク要因である肥満を解消する「コロナと肥満」第3弾となる今回は、「食べる時間を意識しましょう」です。

 普段意識はしませんが、私たちの体にはビーマルワンと呼ばれる、活動を調整するたんぱく質が備わっており、これは日中の活動や睡眠のタイミングをコントロールする時計遺伝子のうちの一つです。

 ダイエットに関しては特にこのビーマルワンを意識して行動すると良いとされています。というのも同遺伝子は脂肪細胞に脂肪をため込む働きをしており、この細胞が多い時間帯に食べると内臓脂肪などが増えやすくなり、少ないときに食べると太りにくくなるのです。同遺伝子の分泌量の差は多いときと少ないときで20倍もの差があるといいます。導かれる答えは、ビーマルワンが多いときには食事はできるだけ控えましょうということ。

 午後10時~翌2時までの時間帯が最も多くなる時間帯であるため、この時間帯に食事をせざるを得ない人は内容や量を考えた上で軽めに。逆にしっかり食べてもいい時間帯、ビーマルワンが少ないのは午後2~3時です。最近はテレワークで働く方も増えてきました。食事の時間が調整できるようでしたら、朝をしっかりめに食べて、2食目をこの時間帯に取ることで、夕食の食べすぎも防げます。 

 もう一つ、食べる時間で意識してもらいたいのは、「一日の食事時間を12時間以内に収める」。例えば朝食が朝7時としたら、昼食を含め、夕食は午後7時までに食べ終える。こうして食べる時間と食べない時間をしっかり分けることで、先ほどのビーマルワン、時計遺伝子もよりしっかり機能するようになります。「そんな早い時間に食べ終えたら、おなかすいちゃうよ!」という方。そうです、そのおなかがすく感じが大事なんです。以前にこの連載でも、空腹を感じてから食事をするようにしましょうとお伝えしたのを覚えてますか?

 空腹を感じることは基礎代謝を上げたり、脂肪を分解して燃焼させる働きがある成長ホルモンの分泌を促してくれます。成長ホルモンは別名若返りホルモンとも呼ばれ、アンチエイジング効果もあります。年齢とともに減少する貴重なホルモンのため、分泌を促す機会は逃さず、しっかり痩せメソッドを構築しましょう。

 時間を意識するだけで体が変わってきますよ。お試しください。

 ◆工藤孝文(くどう・たかふみ)福岡大学医学部卒業後、糖尿病などの生活習慣病、甲状腺疾患などホルモンの疾患を専門に勉強。現在は福岡県みやま市の工藤内科で減量外来を含めた地域医療に取り組んでいる。「あさイチ」「ホンマでっか!?TV」などメディア出演も多数、「心と体のもやもやがスーッと消える食事術」(文藝春秋社)、「ざんねんな人体のしくみ」(青春出版社)など体のメカニズムに関する著作も多い。