何でも効く〝魔法のお茶〟のウワサ

2012年07月11日 12時00分

【なつかしの健康法列伝:ウーロン茶痩身法】

 先日、サントリー「黒烏龍茶」のCMに対し「これだけ飲めば問題ないと消費者に誤解を与える恐れがある」として、消費者庁が改善を求めたというニュースがあった。

 しかし、日本ではそもそも「ウーロン茶」=「ダイエット茶」として、広まった経緯がある。1970年代、ピンク・レディーが「やせるためにウーロン茶を飲んでいる」と発言したことから(他にも説あり)爆発的にヒット。中国茶全体の売り上げが5~6倍にまで跳ね上がった。

 当時はまだ缶ウーロン茶がなく、茶葉で購入していた。そのため、中国産ウーロン茶に緑茶をブレンドしたものや、紅茶にほうじ茶を混ぜたニセモノまで流通。それほどのブームだったのだ。

 それもそのはず。「香港に行ったとき半年飲み続けたら、4キロやせた」「持病の神経性胃炎が治った」「肥満による労作性狭心症の発作が消えた」「高血圧が改善された」など、まるで〝魔法のお茶〟かのようなウワサが広まっていたのだ。

 だが、当時から「濃いウーロン茶を空腹時に大量に飲んでクラクラしたり、胃腸障害を起こしたりする人もいる。やせようとして1日に何杯も飲むなどはまるで意味がない」と専門家は指摘していた。

 前述の消費者庁の指摘といい、日本人は40年前から同じことを繰り返しているようである。