【ナント!不思議な体の仕組み】夏バテ解消にお役立ち情報紹介 焼き肉なら「ジンギスカン」が良い訳

2020年08月19日 10時00分

ジンギスカンは夏の疲れを取るのに役立つ(写真はイメージ)

 お盆休み明けの今頃は一番、体がだるいころですよね。ステイホームで過ごしていたとしても、ついつい深夜までゲームをやりすぎてしまったり、暴飲暴食をしてしまったり、体内バランスが大きく崩れてしまっていることが原因にあります。秋に入る前にここで何とかリカバーしておきたいところ。ただ夏バテ解消方法を間違えている方がけっこういらっしゃいます。そこで夏バテを防ぐ方法の第5弾は「それダメ!夏バテ解消法」――。

 まずは栄養ドリンクです。忙しい朝にもこれ一本で栄養補給ができて、何となく元気も出る。朝のホームでサラリーマンの方が飲んでいる姿もよく見かけます。

 ただ、確かに栄養ドリンクは一気に血糖値を上げてくれるので、飲んだ後、瞬間的に頭が冴えてエネルギーがみなぎる感覚となります。一方で血糖値が急上昇することで、体の仕組みとして血糖値を下げようとするインスリンが多く分泌されます。結果として血糖値の急降下により、以前より体の疲れを感じるハメになってしまいます。いわば、昼食に大盛りのカツ丼を食べた後みたいになってしまうのです。

 これを解消するには、たとえば朝にはバナナ1本でいいです。腹持ちもいいですし、ドーパミンを増やすビタミンB群も多く含まれていて朝からエンジン全開で働けますよ。

 2点目は「スタミナをつけるための焼き肉」です。肉自体はタンパク質ですし、疲労回復の意味でも取っていただきたいもの。しかし、問題は夏場は基礎代謝量が減っているところに脂身の多い肉や、それに伴ってアルコールを摂取することで、内臓脂肪をためやすい体になってしまうことです。

 解消法としては「肉は肉でも羊の肉を!」、つまりジンギスカンですね。ラム肉は肉類の中でも特に栄養価が高く、夏場に不足しがちなビタミン、ミネラル、鉄分が豊富です。疲労回復やストレス解消効果のあるビタミンB1も多く取れるので、コロナ禍でストレスフルな今の毎日にもぴったりの食事となります。

 また、脂肪の融点が体温よりも高いため、体内で溶けにくく吸収されづらいという特性も◎。高タンパク&ヘルシーなので幅広い年代の人々に取ってもらいたいもの。食事時のアルコールもほどほどにしていただければ完璧です。

 今夏は免疫力を落とさないためにも、正しい夏バテ解消法でしっかり体調を整えてください。

◆工藤孝文(くどう・たかふみ)福岡大学医学部卒業後、糖尿病などの生活習慣病、甲状腺疾患などホルモンの疾患を専門に勉強。現在は福岡県みやま市の工藤内科で減量外来を含めた地域医療に取り組んでいる。「あさイチ」「ホンマでっか!?TV」などメディア出演も多数、「心と体のもやもやがスーッと消える食事術」(文藝春秋社)、「ざんねんな人体のしくみ」(青春出版社)など体のメカニズムに関する著作も多い。