【ナント!不思議な体の仕組み】3秒でOK!夏の胃腸は舌でチェック

2020年08月12日 10時00分

舌を見ることで簡単に健康状態が分かる(写真はイメージ)

 コロナ禍の中、夏バテを防ぐ方法の第4弾。今回は簡単に胃腸の状態をチェックできる方法をお伝えします。

 3秒で自宅で取り組める簡単な確認法、それは「舌診」、つまり舌の状態のチェックになります。疲れを感じるとすぐ口内炎ができるという方、いらっしゃいますよね? 東洋医学では舌は内臓の状態を表す鏡ともいわれています。舌は代謝が早く、前日の栄養状態や睡眠状況をすぐさま反映するため、裏を返せば、気が付けばすぐリカバリーに取り組めるともいえます。早速、方法を見ていきましょう。

 まずは舌を出してみます。特に見てほしいのが、舌苔の色です。過度に白っぽい方は体内の栄養、また血液などが不足している恐れがあります。舌苔が厚くなったり、舌の中央に亀裂がある場合は胃腸機能の低下を示しています。夏場、特に多いのはこのタイプです。冷たいものを飲みすぎたり、暑くて食欲がないといった場合は、このタイプになりがち。血を補うタンパク質、赤身の肉や魚、豆製品、卵、ナッツ類などを意識的に取るようにしましょう。

 次に舌全体が赤っぽく舌苔も褐色系。こちらは男性に多いのですが、過食気味で、揚げ物、お酒が大好きな方はこの舌のタイプになりがちです。さらに舌苔がぼろぼろになっている方は食べすぎ、飲みすぎで消化器系に負担がかかっている証拠です。夜遅くなっての飲食など不規則な生活が原因になっている場合も多いため、この舌のタイプは「腹八分目、早食いは控える」「味の濃いものを控える」を心がけましょう。

 ほかにも舌の下半分に赤い斑点やぶつぶつが出ている場合は免疫力の低下を示しています。食事、睡眠をしっかり取るなど早めの対策を。

 本来、健康な人の舌はきれいなピンク色をしています。それ以外の色をしている場合は、体が何かしらの異変を感じているということ。特に今夏はマスク着用で熱中症に対してのリスクが高まります。舌の中心を走る線を正中線といいますが、この線以外にも線や亀裂が入っているのは水分不足の証拠。発見したら、これまで以上にこまめに水分補給を。誰でも、道具いらずですぐに取り組める「舌チェック」。この夏の習慣として取り組んでみてはいかがでしょうか。

 ☆工藤孝文(くどう・たかふみ)福岡大学医学部卒業後、糖尿病などの生活習慣病、甲状腺疾患などホルモンの疾患を専門に勉強。現在は福岡県みやま市の工藤内科で減量外来を含めた地域医療に取り組んでいる。「あさイチ」「ホンマでっか!?TV」などメディア出演も多数、「心と体のもやもやがスーッと消える食事術」(文藝春秋社)、「ざんねんな人体のしくみ」(青春出版社)など体のメカニズムに関する著作も多い。