【西洋医学バカ言ってんじゃないよ】「朝からしっかり食べろ」は間違い 空腹だから病気をしない動物たち

2020年07月30日 10時00分

【カリスマ医師・石原結實 西洋医学バカ言ってんじゃないよ!】先週は、断食の流れと体の反応をご説明しました。食べないことで胃腸を休め、排泄を良くすると、老廃物が体外に出ていきます。逆に食べ過ぎると排泄が悪くなり、老廃物をため込み、血が汚れ、病気になる…それなのに多くの医師が「栄養を十二分にとりなさい」という。「朝からしっかり食べろ」とも言います。

 でも、本来、朝は一番の“排泄時間”です。吐く息が臭い、小便が出る、目やにが出る…寝ている間、食べてないから排泄が良くなっているんです。それなのに朝から食べ過ぎてしまったら、胃腸が動き出し、排泄が悪くなってしまう。現代社会は朝から体を動かして労働する人が多いわけでもなく、夜遅くまで仕事をしている人も少なくないんですから、むしろ朝食は控えめにして胃腸を休ませるべきだと思うんですけどねぇ。ちなみに、断食は英語で「fast(ファスト)」といいます。それを中止するから朝食は「Break fast(ブレック・ファスト)」なのでしょう。

 そんな「ファスト」は「断食する」という動詞でもあります。飛行機に乗ると、「Fasten Seat Belt」っていう表示が出るでしょ? あれと同じ語源です。シートベルトをしっかり締めなさい…ということですが、断食にも「しっかり強くなる」という意味があります。そう、昔から人間は断食すると強くなるって知ってたんですよ。

 エスカルゴとかウナギとか、鹿児島で養殖して東京にトラックで送るでしょ? エサをあげながら送ると1~2日で死ぬのに、水だけで送ると絶対に死にません。

 鶴の飛来地である釧路では、春、シベリアに向かっていつ飛び立つかどうかは専門家ならすぐに分かるといいます。いっぱい食べてるときは飛ばない、食べなくなったら飛ぶんです。いっぱい食べたら胃に血が集まって力が出ませんから。

 私のサナトリウム(保養所)のあたりには、イタチ、キツネ、タヌキ、イノシシ、シカが出ます。たいしてエサもないのに元気です。おそらく常に空腹なんでしょうが、だからこそ病気をしないのでしょう。それにひきかえ、人間とペットなんて常に食って常に動かない…そりゃ病気にもなりますよ。

 ◆石原結實(いしはら・ゆうみ)1948年、長崎市生まれ。医学博士。イシハラクリニック院長として漢方薬と自然療法によるユニークな治療法を実践するかたわら、静岡・伊豆でニンジンジュース断食施設の運営を行う。著書は300冊超でベストセラー多数。最新作は「『空腹』の時間が病気を治す」(青萠堂)。