【ナント!不思議な体の仕組み】夏バテ解消にぜひ豚肉を! コスパ良く栄養価も高し

2020年07月29日 10時00分

タンパク質補給のためには豚肉のしょうが焼きもオススメだ(写真はイメージ)

 前回から続く、夏の過ごし方第2弾です。今夏は特にコロナ禍の影響もあり、免疫力は例年以上に落としたくないところ。「食べられない」を防ぐ食事法について、今回はお伝えします。

 夏場の食事のパターンで多いのは「暑くて面倒だから」とそうめんや冷や麦などの単品だけで済ますこと。何がいけないかといえば、筋肉を作るタンパク質が圧倒的に足りないのです。特に高齢者がタンパク質不足になると、筋力や骨が弱くなったりと、フレイル(身体機能等が落ちた虚弱状態)に陥りがち。食べられない↓筋力が落ちることで歩くなど動くことがおっくうに↓おなかがすかないので余計食欲が湧かない…の悪循環に陥ってしまうのです。

 では、どうすればいいか。目安としては肉や魚、乳製品、大豆製品などタンパク質を1食あたり100グラムをメドに取ること。特に取り入れてもらいたい食材は豚肉です。糖質をエネルギーに変えてくれるビタミンB1が多く含まれており、タマネギやニラと一緒に炒めるとさらに栄養素の吸収率が高まります。会社員の方はランチの際は定番の「しょうが焼き定食」、テレワーク中で在宅勤務の方は簡単に作れる「豚しゃぶ冷やしそうめん」などもいいかもしれません。

 暑さもあり、「肉はそんなに食べられない」という人は缶詰なども利用しましょう。特にサバ缶はいろいろな意味で優秀です。サバは脂が多めなため、ダイエットには向きませんが「あまり量を食べられなくなった」という高齢の方々には、少量でもタンパク質、必要なカロリーを取ることもできるため、私もオススメしています。コスパ良く、栄養価高し。晩酌のおつまみにもなりますし、パカッと開けて、ネギをパラリ、マヨネーズを足したりするだけで十分な副菜になりますよ。

 またこの時期、活用してもらいたいのはおからパウダー。最近はスーパーなどでも見かけるようになってきました。手軽にタンパク質を増やせるため、例えば、唐揚げ粉の代わりに使ったり、炒め物に振りかけたりして、使ってみてはいかがでしょうか。

 単品では栄養が偏ってしまう夏場の定番、そうめんにも一工夫。麺つゆに旬のトマトを入れて、ゴマ油をたらり。こうすると中華風に“味変”が楽しめ、野菜も取れてオススメです。夏の食事は「ちょい足し」が基本、アイスコーヒーなら牛乳を加えてタンパク質を増やすなど。少し意識することで例年の「だるい、食べられない」も解消されます。今年は工夫して、乗り切りましょう。

☆工藤孝文(くどう・たかふみ)福岡大学医学部卒業後、糖尿病などの生活習慣病、甲状腺疾患などホルモンの疾患を専門に勉強。現在は福岡県みやま市の工藤内科で減量外来を含めた地域医療に取り組んでいる。「あさイチ」「ホンマでっか!?TV」などメディア出演も多数、「心と体のもやもやがスーッと消える食事術」(文藝春秋社)、「ざんねんな人体のしくみ」(青春出版社)など体のメカニズムに関する著作も多い。