【心肺停止から蘇り日記】回復期リハビリの保険適用入院期間は最大180日間

2020年07月17日 10時00分

歩行の様子を撮影、アドバイスをしてくれました

【50代バツイチ女性医療ライター・心肺停止から蘇り日記】心肺停止で倒れ、身体と脳機能に障害が残った50代独身(バツイチ)の女性医療ライター。専門病院ではどんなリハビリをしたのでしょう。

 作業療法では私の場合、脳トレ系がメイン。虫食いクロス表で、空欄の数字を計算で埋める。在庫管理票を見て何がいくつ足りないのか調べ、補充する合計金額を出す…。そんな注意力や情報処理能力の向上を目指す訓練の連続でした。

 一番頭を抱えたのがアナグラム。例えば『バンチンクゲケ』。「ばんちん? くげげ? げげっ」。『クユンビョウキ』って「なんじゃ、そりゃ?」と迷宮に陥るたび、イライラ&脳ミソはヒートアップ。「ケンチクゲンバ」「ユウビンキョク」と正解にたどり着くのが超大変でした。

 一方、理学療法は運動機能の維持・改善が目的なので、リハビリ室はスポーツジムのようで、トレーニング機器やマットが並んでいて、要は体を動かせばOK! このシンプルさは、ウエルカムでした。

 毎回、凝り固まった体を理学療法士(Physical Therapist=PT)のマッサージからスタート。ありがたし、気持ちいい~。次にストレッチと、ボールやゴムのチューブを使って軽い筋トレ。最後に廊下や病院の周辺を歩いて合計40分間のメニュー。

 スタッフにPTを目指したきっかけを聞くと、スポーツ選手やダンサーなど、自分自身の体のメンテナンスに向き合った経験者が多数。私の担当PTは若くて美人で熱血指導。歩き方をスマホ動画に撮って、早々に検証してくれました。

 その教えによると、私の場合、左右の股関節の柔軟性やパワーのバランスが悪いため、歩き方に変なクセがあり、それが腰痛の原因になっているとか。直立で片ヒザを交互に上げてバランスを取る練習、股関節を緩める開脚ストレッチを伝授されました。

 入院中はヒマなのでガンガン実践。すると、やればやっただけ成果につながります。私だけじゃなく、寝たきりだった人、車椅子だった人が、気がつけばつえ歩行になり、いつの間にか普通に歩いて退院していくのです。

 回復期リハビリテーションの保険適用の入院期間は最大180日間。その間にどこまでリカバリーできるかは、己とのガチンコ勝負。気分だけはロッキーやフラッシュダンス並みのスポコン魂で乗り切ることができました! 

(医療ライター・熊本美加)