【ナント!不思議な体の仕組み】ウィズマスクで大事なのは鼻呼吸 口呼吸は免疫力を低下させ感染リスク高める

2020年07月15日 10時00分

 だんだんと暑くなってきました。マスク生活、息苦しいですよね。人がいないところでは外してもいいですよとは言われていても、このコロナ禍の中では“お守り”代わりにもなっているため、なかなか手放せないという声も聞きます。

 そこで猛暑となりそうな今夏、“ウィズマスク”生活で気を付けるべき点、「呼吸」について今回はお伝えします。

 早速ですが皆さん、マスクをしているとき、口呼吸になっていませんか? 通常は鼻呼吸ができている人も、常時マスクをしていると、息苦しさからどうしても口呼吸になりがちです。

 何が問題かといえば、本来、鼻呼吸であれば鼻の中に生えている繊毛や粘膜がゴミや細菌を取り除くフィルター機能として働いているところを、口呼吸になると喉に直接、細菌などが入ってきてしまうのです。そうすると気道が細菌やウイルスに感染するリスクが高まります。イコール、風邪やインフルエンザにかかりやすくなる、免疫力低下につながってしまうのです。

 今後、新型コロナウイルスにおいて本格的な第2波が予想される中、ウイルス感染リスクが高まる体になってしまうのは避けたいところ。

 では、どうすればいいか。鼻がつまっていないのに口呼吸になってしまっている場合、簡単な方法としては、マスク下でガムをかむ。口を閉じるので自然と鼻呼吸に戻ります。

 それ以外にも、例えばタオルにアロマオイルを垂らしておいたものを持ち歩き、定期的に香りをかぐなどもいいですね。自然と鼻呼吸になりますし、好きなアロマオイルをかぐことで、仕事時は交感神経優位になっているところを、副交感神経優位とし、リラックスでき、仕事のメリハリにもつながりますよ。夏場のにおい対策にもなり、一石二鳥です。

 口呼吸を放置しておくことで怖いのは、口の中が乾燥し、口臭の原因や虫歯・歯周病の原因になるなど、口腔トラブルが起きやすくなること。最近では歯周病が様々な病気の原因になっていることが知られてきました。お口の清潔を保つためにも、鼻呼吸は大事です。ちなみに口呼吸になっているかの見分け方は「唇が乾燥しやすい」「意識しないと自然に口が開いている」「よくいびきをかいている」「鼻炎持ち」などが挙がります。チェックするとともに今夏はマスク下での呼吸にも意識を向けてみましょう。

☆工藤孝文(くどう・たかふみ)福岡大学医学部卒業後、糖尿病などの生活習慣病、甲状腺疾患などホルモンの疾患を専門に勉強。現在は福岡県みやま市の工藤内科で減量外来を含めた地域医療に取り組んでいる。「あさイチ」「ホンマでっか!?TV」などメディア出演も多数、「心と体のもやもやがスーッと消える食事術」(文藝春秋社)、「ざんねんな人体のしくみ」(青春出版社)など体のメカニズムに関する著作も多い。