【心肺停止から蘇り日記】あまりにも若い清原翔さんの「脳出血」

2020年06月28日 10時00分

【50代バツイチ女性医療ライター・心肺停止から蘇り日記】50代の女性医療ライターが、心肺停止から復活までの道のりをつづる当連載。今回は…。

 俳優の清原翔さんが、27歳という若さで脳出血の症状で緊急手術をしたというニュースにショックを受けました。私も突然の心肺停止で脳にダメージを受けたので人ごとではありませんし、仕事柄、脳出血に関する取材を数多く行ってきたので、改めておさらいしてみます。

「脳卒中」は大きく分けて3タイプ。

 今回の清原さんのような「脳出血」では脳の血管が破れる。「脳梗塞」は脳血管がつまる。そして「クモ膜下出血」は血管のコブが破裂してクモ膜の下に出血する…。つまり、それぞれダメージを受けた脳の場所によって障害が出る部分も変わります。一方、私のように心肺停止で脳に酸素や血液が不足した場合は、脳全体にダメージがあり、酸素不足の時間によって障害の重さが変わってきます。

 脳卒中の原因は、加齢、高血圧、糖尿病、脂質異常、喫煙、大量飲酒、心房細動、慢性腎臓病など。生活習慣を見直して危険因子をつぶしていけば、その8割は予防できるそうです。でも、今回の清原さんの場合は年齢的にあまりにも若い…。

 あとは、ストレスが危険因子になります。ストレスを受けて交感神経が緊張して血管が収縮すれば、血栓ができやすく、血圧の上昇により血管が破れやすくもなります。ストレスで心臓が刺激されれば、私のように心房細動を起こしてしまいます。

 やるべきことは、生活全体を見直して、全ての危険因子を減らすように努めるのみ。特に40代以上で、親族が脳卒中を起こしたことがある方は、動脈硬化の危険因子を意識して自己管理です。糖質や塩分の取りすぎに気をつけて、バランスよく。適度な運動を継続し、定期的な健診で健康状態を把握することも大切。女性の場合は、閉経後の女性ホルモン激減による血圧、血糖、コレステロール&体重増に気をつけて!

 それにしても、清原さんが心配です。実は私、朝ドラフリークでして、最初にハマったのは昭和49~50年の「鳩子の海」(知っている人は同世代ですね)。「ニッポンよ、ニッポン♪」と歌って斉藤こず恵似ともてはやされた幼少期でした。

 以来、今日までどんなにつまらないシリーズも欠かさず見続けてきましたが、最近では「なつぞら」を夢中で見ていました。朴訥なお兄ちゃん役を好演した清原さんの回復を心からお祈りいたします。 (医療ライター・熊本美加)