【ナント!不思議な体の仕組み】足の汗は無臭なのに足はなぜ臭い?!

2020年06月10日 10時00分

サイズの合わない靴もニオイの原因になり得る(写真はイメージ)

 緊急事態宣言は解けたものの、まだまだ気の抜けない日々は続いてますね。いつまでこの自粛生活を続ければいいのかと暗たんたる思いに駆られるときもあるかと思いますが、そんなときはオンオフの切り替えが大事ですよ。一日テレワークで働いたら、好きなお酒を楽しむも良し、お気に入りの番組を視聴するも良し、うまく気持ちを切り替えて、何とかこの難局を乗り越えましょう。

 今回は、梅雨どきでいよいよ気になる「足のニオイ」について取り上げます。

 飲み会などで靴を脱いで上がる時に、「臭い!」と我ながら嫌になってしまう方もいるのではないでしょうか。といっても実は本来、人の足は無臭です。足の裏に「エクリン腺」といった汗を出す汗腺が集中しているので汗は多くかきますが、その汗は無臭なのです。

 では、なぜ臭く感じるのか。もともと足のあの雑巾を絞ったようなニオイ(言い過ぎでしょうか…)は皮脂、皮膚、爪の汚れなどをエサに繁殖した雑菌から出る排せつ物が原因です。特に水虫のもととなる白癬菌が悪臭の原因になるといわれています。

 臭くなる原因のひとつがストレス。自律神経が乱れると足の裏に大量の汗をかくため、雑菌が繁殖しやすくなる=足が臭くなるというワケです。もちろん、このコロナ禍の生活では誰もが多大なるストレスを抱えているため、今は特に臭くなっている恐れがあります。ニオイの原因菌は高温多湿の環境でより繁殖するため、梅雨+暑くなるこれからの季節は特に注意が必要です。

 改善策もお伝えしておきましょう。自宅でできる対策としてはお風呂に入ったときに汚れがたまりがちな足の指と指の間を丁寧に洗うこと、足の爪にも雑菌がたまりがちなので爪もこまめに切りましょう。また、出社時には最近は携帯できるニオイ消しスプレーなどもあります。定期的に靴を脱いで、プシュッとふきかけておくだけで、脱臭効果も高まります。

 さらに快適に過ごしたい場合は、午前と午後で靴下をはき替えるのもオススメです。サイズの合っていない靴を履いていても、ストレスが生じ、足が臭くなりますよ。もろもろ気をつけることで、あの特有のニオイは確実に軽減されます。お試しください。

☆工藤孝文(くどう・たかふみ)福岡大学医学部卒業後、糖尿病などの生活習慣病、甲状腺疾患などホルモンの疾患を専門に勉強。現在は福岡県みやま市の工藤内科で減量外来を含めた地域医療に取り組んでいる。「あさイチ」「ホンマでっか!?TV」などメディア出演も多数、「心と体のもやもやがスーッと消える食事術」(文藝春秋社)、「ざんねんな人体のしくみ」(青春出版社)など体のメカニズムに関する著作も多い。