【石原結實「飽食と冷えが招く人類の危機」】クルーズ船乗客のコロナ禍拡大 本当の理由は運動不足と毎日3食だった!?

2020年06月04日 10時00分

 横浜港に3700人の乗客・乗員を乗せて2月3日(2020年)に入港したダイヤモンド・プリンセス号。その前の寄港地の香港で降船した乗客の中に「新型コロナ肺炎」の患者がいたことがわかり、船内での14日間の隔離(quarantine=検疫)が行われた。

 5月末の段階で、クルーズ船の乗客での「新型肺炎」の発症者は「712人」、死者は「13人」。専門家はクルーズ船内での濃厚接触が原因と言うだろうが、私は他のところに、もっと大きな要因がある、と思っている。

 14日間の検疫の間、乗客は狭い部屋にとじ込められて、運動不足に陥っていた上に、毎日3食の食事が提供されていた。欧米人も多数乗船していたので、食事の内容も肉、卵、牛乳、バター、マヨネーズに代表される高タンパク、高脂肪食に偏っていた、とも推測される。

 こうした状態は、感染症発症の下地である「運動不足・美食・飽食」→「血液内の栄養過剰物、老廃物の増加」(漢方でいう“血液の汚れ”)を惹起し、ウイルスが侵入してくる好餌を与える。つまり、古代ローマ、ギリシャ、エジプト、はたまた今回の中国で感染症が発生した原因と同じ状況を作ったことになる。

 異端の医学者である私が万一(そういうことは絶対ないが)、船内隔離中に感染が拡がらない対策について意見を求められたら

 ①1日2食以下とする

 ②部屋の中では運動を励行させる
 ・NHKのラジオ体操を1日3回ビデオを流してやってもらう
 ・かべ腕立て伏せ、スクワット、万歳運動、椅子に座っての貧乏ゆすりを適宜行う

 ③熱い紅茶にすりおろし生姜とハチミツ(黒糖)を入れた生姜紅茶を1日3回以上愛飲する。生姜のジンゲロン、ジンゲロールなどの辛味成分、紅茶のテアフラビン(赤い成分)には殺菌・殺ウイルス作用がある(新型コロナウイルスに対しては不明だが)

 ④葛根湯を熱い湯か生姜紅茶とともに1日3回服用する…など「体を温めて免疫力を上げること」又「1日1~2回空腹の時間を作ること」(空腹の時に人体を構成する60兆個の細胞内に存在する古いタンパク、老廃物、ウイルスが消化される=autophagy=オートファジー=自食作用=2016年大隅良典博士に与えられたノーベル医学賞)を励行していただくよう、上申したであろう。

 ◆石原結實(いしはら・ゆうみ)1948年、長崎市生まれ。医学博士。イシハラクリニック院長として漢方薬と自然療法によるユニークな治療法を実践するかたわら、静岡・伊豆でニンジンジュース断食施設の運営を行う。著書は300冊超でベストセラー多数。最新作は「免疫力でウイルスに克つ! なぜか免疫力が高い人の生活習慣」(幻冬舎)。