一過性だった?「深海ザメのエキス」

2013年10月01日 08時00分

【なつかしの健康法列伝:深海ザメのエキスでがんが治る!?】

「NHKスペシャル」で神秘の生態が明らかにされ、話題を呼んだダイオウイカ。その“深海シリーズ第2弾”として、先日放送されたのが深海ザメだった。

 深海ザメは、今から30年ほど前にも注目を浴びたことがある。しかし、それは巨大な姿でも、戦慄の捕食シーンでもなく“食品”としてだ。

 事の発端は、当時大人気だった深夜番組のDJが、「友人に勧められた深海ザメのエキスを飲んで、十二指腸潰瘍がすっかり治った」と語ったことから。

 さらに、「がんで余命3か月と医師に宣告されたが、薬をやめ深海ザメのエキスだけ飲んでいたら完治した」という人まで現れ“万病に効く”“がんの特効薬登場か”と噂になったのだ。

 このエキス、静岡県・駿河湾の深海に住む「アイザメ」の肝臓が原料。それに含まれる「スクアレン」という成分が病気に効くとされた。

 ただし、当時から医療関係者は「西洋医学的には根拠がない」と懐疑的。ブームは一過性となった。

 その一方で、今でも「健康によい」といううたい文句で深海ザメエキス入りサプリが出回っていたりする。ある意味、深海と同じくらい“健康食品市場”も神秘的で奥が深そうである。