コーヒーを一日4杯以上飲むと寿命が縮む?

2013年09月25日 08時00分

【イケメンドクター・吉田眞の医学情報のウソ!ホント?】

 米国の心臓医が統計を取り、コーヒーと死亡率の因果関係が示されたというのがこの説の肝ですが、調査結果を精査すると「コーヒーが毒性物質だ」と断定しているわけではありません。この統計は「コーヒーが悪者」と決めつけるには根拠に欠けますし、調査“方法”にも疑問が残ります。

 コーヒー嫌いの人は、独特な苦みや香りを嫌がり、好きな人はそれらを好んで積極的に摂取します。両者の違いは、コーヒー好きの人が“刺激物への抵抗感が少ない”ことを意味します。
 つまり、コーヒー以外の刺激物(アルコールや香辛料、たばこ)も好むと予想できます。コーヒーが含有するカフェインの効果を好む人は、さまざまな物質への依存傾向が高いことになるので、コーヒー以外の要素で寿命を縮めている可能性があるわけです。

 そもそも、コーヒーを4杯以上飲むような場所といえば、ストレスの多い職場や喫茶店の多い都会に集中するわけで、調査条件をより厳密にしないと信用できませんね。

☆よしだ・しん=総合診療科医を経て、現在は精神科医。非常勤医師として、刑務所、少年院、ホームレス支援施設、高齢者の在宅診察などに従事し、精神医療のディープな部分につかる。2009年にはラジオパーソナリティーを務めた。ロックバンド「医療講義」のボーカルと作詞・作曲を担当。