【ナント!不思議な体の仕組み】長期間の自粛生活でノドに違和感を覚える人が増加 食事では具だくさんの野菜スープを

2020年05月20日 10時00分

具だくさんの野菜スープが症状をやわらげてくれる(写真はイメージ)

 自粛生活も長くなり、なかなか先が見えない中、皆さんのストレスもMAXですよね。誰もが大変な時期ですが、コロナ禍に関連して最近、次のような症状に悩まされている方が増えています。

 ノドに異物感があり何か詰まった感じがする、異物感があることでよく咳払いをする…という方です。これは病名としては咽喉頭異常感症といい、逆流性食道炎と診断されることもあります。ただ、病院で検査をしても原因がはっきりしない場合には、強いストレスによる粘膜の知覚過敏や自律神経の乱れが考えられます。

 原因は言うまでもなくこの生活ですよね。自粛を強いられ、人との接触も制限される中、ストレスにより自律神経のバランスが崩れ、喉や食道の働きが低下。さらに緊張から喉に異物感を覚え、しっかり食べて免疫力を上げたいのに食が細くなってしまうという悪循環が生じます。

 しゃべりづらさも感じるので、言葉につまりがちになり、余計に話さなくなるという弊害も。こうなってくるとますますこもりがちになり、抑うつ状態になりやすいため、注意が必要です。

 では、どうすればいいでしょうか。ここでは気のめぐりを良くするという視点から漢方を使った処方と食事療法の2つのアプローチをお伝えします。

 喉に違和感を覚える人には抗不安作用のある「半夏厚朴湯」(はんげこうぼくとう)をオススメします。声を出やすく、咳払いをよくするという作用があります。さらにこの漢方薬で効果がなかった、より強いストレスを感じる人には「柴朴湯」(さいぼくとう)を使います。先ほどの「半夏――」に肝気の乱れを改善する作用を持つ「小柴胡湯」(しょうさいことう)を合わせた漢方となり、抗不安作用や抗ストレス作用が望めます。

 続いて食事。具だくさんの野菜スープをオススメします。特にマストで入れてほしいのが、タマネギ、セロリ、大豆です。タマネギには「硫化アリル」といって神経を鎮める作用があり、新陳代謝を促して疲労回復にも役立ちます。セロリはあの独特の香りがハーブのように作用し、気持ちを鎮める効果が期待できます。大豆は幸せホルモン、セロトニンの原料となるトリプトファンを含む食材となります。2日目以降はカレー風味やトマト味など“味変”してもいけますよ。

☆工藤孝文(くどう・たかふみ)福岡大学医学部卒業後、糖尿病などの生活習慣病、甲状腺疾患などホルモンの疾患を専門に勉強。現在は福岡県みやま市の工藤内科で減量外来を含めた地域医療に取り組んでいる。「あさイチ」「ホンマでっか!?TV」などメディア出演も多数、「心と体のもやもやがスーッと消える食事術」(文藝春秋社)、「ざんねんな人体のしくみ」(青春出版社)など体のメカニズムに関する著作も多い。