【ナント!不思議な体の仕組み】暖かくなるとついウトウト…「気候」と「体」の因果関係

2020年04月08日 10時00分

品目が多い定食がオススメ(写真はイメージ)

 東スポ読者の皆さま、再びお会いできて光栄です。これまではダイエットに関する連載を続けてきましたが、この春からは“意外な体の仕組み”をテーマにお話ししていきたいと思います。これからも、ラク~な気持ちでお読みいただけるとうれしいです。

 さて、緊張したときにシャックリが止まらなくなったり、ストレスからニキビが増えてしまった経験がございませんか? それもすべて、ホルモンなども含めた体の構造から起こってしまうことです。裏を返せば、仕組みさえ分かれば、自分にとって恥ずかしいことやこれまで悩んでいたことを少しでも回避できるかもしれませんよね。その意味でも一緒に学んでいただければと思います。

 第1回は、眠気について。「春眠、暁を覚えず」という言葉もありますが、暖かい日が増えるにしたがって、ついウトウト…なぜかこの時期は日中、眠くなってしまう人も多いはずです。

 実はそこには気候と体の仕組みが関係しています。寒くて体が緊張し、交感神経が優位となっている冬が終わり、日差しを多く浴びて暖かくなる春になったことで、副交感神経が優位になる。簡単にいうと体がリラックスモードとなり、ついつい眠くなってしまうというワケです。

 そもそもこの時期は冬から春へ季節がめぐることでいわば体内時計のリセット期に入っています。特に今冬は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、周囲の環境に気を使ったりと体は例年以上に緊張していたはず。いつも以上に規則正しい生活を心掛け、ゆっくりと体内時計を整えましょう。

 さらに眠くなってしまう要因としてはオレキシンというホルモンの分泌量も関係しています。こちらは食欲や活動量と関係している成分で、空腹になると分泌量が増え、私たちは覚醒し、シャッキリと行動を進めることができます。逆に満腹になると分泌量が低下し、眠気に誘われることに。そういう意味では、食事量は腹八分目を意識するとよいでしょう。

 また、男性はランチなども一人で黙々と食べる人が多く、早食いになりがちです。そうすると消化器系に血流が回り、脳に回らなくなることで、こちらも眠くなる要因となります。対策としては、短時間で食べられる丼ものを避け、品目の多い定食をゆっくり時間をかけて食べることでだいぶ解消されますよ。

☆工藤孝文(くどう・たかふみ)福岡大学医学部卒業後、糖尿病などの生活習慣病、甲状腺疾患などホルモンの疾患を専門に勉強。現在は福岡県みやま市の工藤内科で減量外来を含めた地域医療に取り組んでいる。「あさイチ」「ホンマでっか!?TV」などメディア出演も多数、「心と体のもやもやがスーッと消える食事術」(文藝春秋社)、「ざんねんな人体のしくみ」(青春出版社)など体のメカニズムに関する著作も多い。