【産業医の独りごと】真の多様化実現へ もっとコミュニケーション必要!

2020年03月26日 10時00分

 年度末ということで改めて今後の働き方について考えてみようと思います。一つ確実に言えるのは「令和の時代」はきっと驚くほど働き方が多様になるのだろうなと感じています。

「働き方が多様になる」というのは具体的にはどういうことでしょうか? そもそもワーキングマザーって言葉は変ですよね。男女にかかわらず子育てに積極的に携わり、「休みの日や夕方からは家事を手伝う」のではなく、男性も仕事そのものを大きく調整したり働く時間を変えたりするのが当たり前になるのだと思います。そうすればそのうち、ワーキングペアレントという言葉になるはずです(またはそんな言葉すらなくなるかも)。

 子育てだけではありません。親や家族の介護と仕事をうまく両立するための仕組みはもっと進んでいくでしょう。テレワークや在宅勤務が増え、インターネット環境を駆使した仕事の進め方が当たり前になってきます。

 とはいえ、時短勤務やテレワークができる人や特定の職種だけがどんどん効率的に働き方が変わり、イキイキとしていくのでしょうか? 私はテレワークが直ちに「得で楽な働き方」とは決して思いませんし、むしろテレワークって大変!って思いますが、一方で、その選択肢が選べない会社や業種の人は「損をする」というような考え方になりがちであるというのも、よく理解ができます。

 真の多様化というのは、おそらく「どちらかの働き方だけをする」という二者択一ではないのだと思います。従来通りの働き方をするとき、インターネットを駆使した働き方をするとき、その両方を同時進行で兼業するとき、年齢や体調によって、またはチョット休憩するために従来ではできなかった時間や内容の働き方をするとき…いろいろな働き方が成立してくる時代を指すのだと思います。

 そのためにはもっと幅広い年代、様々な体調の人を含め、多くの場面でコミュニケーションが必要になります。でも、必要以上に不安に思うことはないと思いますよ。過去も未来もどんな時代になっても、一人で完結する仕事なんてありません。

 私はよく従業員の方々に、難しいことを考えるよりキホンに戻ろう、そして、本当にそのキホンって正解かな?という気持ちで情報のアンテナを立てよう、とお伝えしています。多様な働き方を実現するために一歩ずつ進んでいきましょう。

 (都内事業所勤務・A男)