【産業医の独りごと】新型コロナウイルス 日常的に気をつけたいこと

2020年02月13日 10時00分

手洗い後のアルコール消毒などは、しっかりペーパータオルで水気を拭き取ってから行おう(写真はイメージ)

 新型コロナウイルスのニュースが世間を騒がせています。状況は日々変化していますが、世界的な拡大をできるだけ回避するように様々な機関が尽力しています。今日は、産業医の立場から「日本国内で働いている皆さんが日常的に気を付けておきたいこと」を簡単にまとめてみます。

【手洗いをしっかりする】

「不安だ!」と言いながら一番大切な手洗いを面倒くさがってしていない、または儀式的に濡らす程度の人がとても多いです。手についたウイルスや菌は、洗い流すことでかなりの数を減らすことができます。水道水で約30秒、両手をしっかりくまなく洗ってください。ある研究では指先や親指の根元はしっかり洗えていないという報告もあります。せっけんがあればよく泡立てて使えばなお安心。トイレに行った後、食事前後、外出から帰った後など、一般的なデスクワークの方であれば日中に少なくとも7~8回程度は洗う機会があるはずです。

 また、手指消毒薬が使える場合も手をキチンと洗ってから使いましょう。手についたウイルスの数を減らしてからのほうが効果が強いからです。コツは手を濡らしたまま消毒薬を使わないこと。しっかり拭いてからやりましょう。

【“とりあえずマスク”はチョット待って】

 予防的にマスクをすることを否定するわけではありません。満員電車や長時間のバス移動ではマスクがあれば装着することは悪いことではありません。ですが「症状がない人ばかりの職場」ではマスクをする意義はあまりありません。

 今後、新型コロナウイルスへの対策が長期的になる可能性もあり、花粉症のシーズンも始まります。「必要なときに、必要な人が使えるよう」適切なマスク利用をお願いします。

【咳が出たら咳エチケット、症状があれば仕事を休んでしっかり休養を】

 当たり前の話ですが、咳エチケット(飛沫感染を防ぐために、咳、くしゃみをする際にはハンカチなどで口や鼻を押さえる)はもちろん、症状が出たらしっかり休養を取りましょう。ひどい場合は医療機関の受診も検討したほうがよいですが、疑われる症状が出た場合はまず関係機関に連絡し、指示を仰ぎましょう。

 最後にSNSなどで拡散されている情報の中には信ぴょう性が低いものもあります。噂に惑わされず、正しい情報で適切な予防行動を心がけていきましょう。

  (都内事業所勤務・A男)