【産業医の独りごと】あなたの体にとって一番大切なことを実践しよう

2020年01月09日 10時00分

 年が明けましたね。年初にこの一年をどう健やかに過ごすか考えることはとても大切なことです。

 さて、皆さんは「健康ですか?」と質問されたらどう答えますか? 統計上の情報にはなりますが、働く世代は思っている以上に健康不安があるようです。

 例えば法律で求められている健康診断結果の有所見率(何かしら問題点を抱えているということ)は全国調査で50%を優に超えています。もちろん所見があるからといって全ての方に治療が必要なわけではありませんが、おおよそ半分以上の人は、何らかの生活や習慣を見直す必要があるかもってことですよね。

 また、私が関わっている数社の集計(数万人規模のデータ)にはなりますが、50歳以上の従業員の約3割は、肥満か高血圧か高血糖のうちいずれかの所見を抱えているという結果が出ています。

「じゃあどうすればいいの?」「何から手を付ければいいかわからない」という声もよく聞きます。

 そういうアナタのためにチョット乱暴ですが1つコツをお伝えします。「あなたの体の健康にとって大切なこと」で一番先に思いつくことを1つだけ、言葉にしてみてください。食事の内容という人もいれば運動という方もいるでしょう。睡眠時間という人もいれば、「持病の治療をキチンと続ける」という人もいるでしょうね。1つに絞るのはなかなか難しいですが、つまりこの質問は「あなたの健康にとって一番優先順位が高いものは何ですか?」ということなのです。もし、昨年よりも健康に少しでも不安があれば、ぜひ「その一番先に思いついたもの」1つでいいので、良い習慣に改めたり工夫したりして継続してください。

 もちろん、他はどうでもいいわけではありませんし、治療が必要な人はキチンと継続することは絶対欠かせません。これも私が関わっている企業のデータですが、血圧や血糖で治療がどうしても必要な方の少なくとも20%前後の方は受診ができていないという結果もあります。健診で「要受診」という結果が出た人は、必ず病院に行きましょう。生活習慣だけではコントロールできないものもありますよ。

 それから健康には体だけではなくメンタルコンディションも大切です。これはまた別の機会に。「大切なものを1つだけ」。ぜひ今年は実行してみてください。

 (都内事業所勤務・A男)