減塩で〝健康寿命〟を延長

2012年06月18日 10時00分

【全国ヘルシーMAP】秋田県:「減塩&メンタルケア」指導推進

 秋田県といえば、全国でも有数の酒どころとして知られている。日本海の新鮮な魚介類に加え、山の幸も豊富だ。一見、健康的なイメージに満ちあふれているのだが…。

 残念ながら平成17(2005)年の国勢調査に基づく都道府県別平均寿命では、男性=77・44歳(全国平均は78・79歳)で46位、女性=85・19歳(同85・75歳)で45位。イメージとは真逆の結果となっている。

「県民のみなさんの健康と長寿対策のため、県では平成20年に『健康秋田21計画』として健康づくりの提案書を作成しました。いわゆる〝健康寿命(良好な健康状態での寿命)〟を延長するのが目標です」(秋田県健康福祉部健康推進課)

 06年の調査では死亡原因の約60%が生活習慣病となっていて、食生活を含めた生活習慣の改善が目標となった。食生活の改善では減塩が筆頭に挙げられる。調査時の県民成人男女の塩分摂取量は一日平均11・3グラムで目安(男性は10グラム未満、女性は8グラム未満)を大きく上回っていたからだ。

「各市町村の保健所と連携して、食生活改善のメニューなど、指導を行っています。これはある程度の成果が出ています」(同)

 減塩運動と同時に推進しているのが、メンタルケアの充実だ。実は秋田県の自殺死亡率(人口10万人当たりの割合)は全国1位なのだ(06年は42・7人)。県では自殺者数の減少を重点課題として各市町村の役場に相談所などを開設するよう働きかけた。

「相談所の開設などの対策が一定の効果を挙げ、自殺者の総数は100人単位で減少しています。それと同時に、アルコール依存症の患者さんへの相談も積極的に行っています」(同)

 自殺者のなかにはアルコール依存症が悪化し、衝動的に自殺してしまう患者もいる。酒どころの秋田ならではの悩みでもあるのだが、各自治体の熱心な取り組みで、自殺者数は大幅に減少した。

 減塩運動とメンタルケアの両立が効果を挙げている現状を、県としても自己評価。長期展望のもとで「健康秋田――」を継続し、「元気で長生きの秋田県」を目指す。