【産業医の独りごと】忘年会シーズン「アルハラ」にご用心!!「飲めない人への配慮」も忘れずに

2019年12月05日 10時00分

 あっという間に師走。忘年会のシーズンでもありますね。職場の仲間や関係先と「お疲れさま!」の懇親会は、良好な関係性を維持するためにも、気分転換や仲間意識を高めるためにも大切なことではあります。一方で、アルコールが入ると気持ちが大きくなったり朗らかになったりするもの。それは決して悪いことではないのですが、万が一にも「アルハラ」行為をしたり、している人を見過ごさないために、アルコールの場所での最低限のモラルを改めて確認しておきましょう。

 まずアルコール・ハラスメントとは飲酒に関した嫌がらせや迷惑な行為全般を指します。具体的には、飲酒を強要したり「一気飲み」をさせること、また、意図的に酔わせたり、飲めない人への配慮を欠くことなど。

 当たり前のことですが、飲酒や一気飲みの強要は論外ですね。アルハラというより犯罪です。もしそういうことをする人がいたら、勇気を持って止めるようにしてください。周囲の方も助けてくれるはずです。

 さらにもう一段、快適な職場、気持ちの良い懇親会にするためには、「飲めない人への配慮」についてもキチンと考えたいもの。例えば、最初の注文を取るときに「ビール以外の人いますか?」と聞いてますか? 仮に大多数の人がお酒が好きでも、飲めない人が1人でもいたら、例えば乾杯はソフトドリンクでやってもよいと思いますよ。それが「しらける」と思うのは、もう古いんです。喉が渇いているときに急にアルコールを飲むより、まずソフトドリンクで喉や胃を落ち着けてから飲む方が体にも良いと言われています。今年度から「ソフトドリンクの人」の注文方法を始めてはどうでしょうか。小さな取り組みですが、もしあなたが懇親会の幹事さんなら、ステキな人!と思われること請け合いです。ソフトドリンクでの乾杯は広がってきていますよ。

 それから、自分が酔っ払って悪ふざけをしたり暴言や暴力などのひんしゅくものの行為をすることももちろんアルハラです。当然ながらアルコールの場所であっても、セクハラ行為やセクハラ発言は許されません。「今日は無礼講」などと言って、普段なら聞かないプライベートな内容を、気が緩んで立ち入って聞くなども、もちろんNGです。

 そういった癖がある人は、お酒を控える、飲まないという選択肢もあってよいですよ。キチンとしたオトナはお酒がなくても楽しい会話ができる人。この認識を持って今年から飲み会に参加しましょう。

 (都内事業所勤務・A男)