【美人整体師・久嬢由起子「つぼペンストレッチ」(7)】 よく知られているストレッチに有名なツボを組み合わせると――今週も美人整体師・久嬢由起子がレクチャーします。

 ストレッチなどを考案するとき、私の根底にあるのは「せっかくならアレもやっちゃえば一石二鳥なのでは?」という考え方です。“お得”なものが好きというか(笑い)、せっかく頑張るんだから、効果は高いほうがいいですよね。

 あおむけになってヒザを抱える今回のストレッチは、過去にも紹介したことがあります。腰仙関節をストレッチして腰の疲れをとってくれるんですが、「せっかくならペンでツボを押しながらヒザを引き寄せればいいじゃん!」と。これこそ一石二鳥だと思ったんです。

 ペンで押す部分は、ヒザ裏の真ん中。ちょっぴりポコポコしているあたりです。「委中(いちゅう)」という名前で、腰や背中の不調に効果を発揮します。ヒザの痛み、ふくらはぎの引きつりにもいいとされているんです。リンパが流れている部分なので、体のむくみも解消してくれます。

 まずは両脚を揃えて上げ、ここを押しながら顔の方に引き寄せてみましょう。体が硬いと上げた脚に手をかけるのは大変な場合があるんですが、ペンの長さが、それを楽にしてくれます。ゆっくりと5~10回(ご自身の体力に合わせた回数で)。お尻を少し浮かせるぐらいにすると、腰からお尻にかけてがしっかり伸びます。

 注意点としては、あまりグリグリと強くペンで押さないこと。ヒザの裏はデリケートな部分でもあるので、ペンに体重をかけるのではなく、あくまでペンは“ヒザを引き寄せるためのきっかけ”といった意識でいいと思います。

【ツボの位置】ヒザの裏のくぼみにある横ジワの中央。ピクピクと脈を感じられる場所です

 ◆久嬢由起子(くじょう・ゆきこ)1982年生まれ。整体師、肛筋トレーナー(日本大腸肛門病学会専門医公認)、ボディメイクトレーナー。ミス・ユニバース・ジャパンファイナリストの講師も務める。新たなストレッチ法を次々に考案。最新著書は「見るだけでやせる コア締めダイエット」。人気上昇中で、テレビや雑誌に引っ張りだこ。