【産業医の独りごと】スタンディングワークで健康&仕事効率アップ おススメは「チョコッと立ち」

2019年11月14日 10時00分

 皆さんはスタンディングワークという言葉を知っていますか? その名の通り「立って働く」ということなのですが、実はこれがここ数年とても評価されています。デスクワークをする人の「座りすぎ」を防ぐとカラダに良いばかりではなく、仕事の効率化も図れるということが分かってきたのです。

 確かに私も一日ずっと職場で座って仕事していると、肩こりや腰痛、疲れやすい、眠くなってしまうなどといった“ゆるーい不調感”を感じることがあります。皆さんの中でも、デスクワークが多い方など、同じようなことを感じる人も多いのではないかと思いますがいかがですか?

 とはいっても日本では机に座って働くのが一般的。ただ、海外(特に欧米)では、スタンディングワークを取り入れている国は多く、働く世代の日中の座っている時間を調べた調査では、20か国中で日本が最も長い7時間であることが報告されています。つまり、他の国の人はもっと立っているんですね。

 それから工場で働くような方で、自分はデスクワーカーではないから安心と思っている方も要注意です。昔に比べて機械化や自動化が進み、工場のオペレーター業務も実は座っている時間が長くなっているのです。

 ある研究では、1日に6時間座って過ごす人は、座る時間が3時間未満の人に比べて死亡するリスクが男性では約20%も高いとのこと。そのうえ、普段から運動する習慣がない人は、座る時間が短い人に比べて男性では50%も死亡リスクが高いそうなんです。

 詳しいメカニズムは分かっていないことも多いのですが、座っている時間が長いほどエネルギーの消費が少なくてメタボになりやすいことや、下肢の筋肉が使われないことで血流が悪くなり代謝が乏しくなることなどが原因とされています。

 そこで、私が皆さんにおススメするのは、「チョコッと立ち」です。座りっぱなしは良くないけど、職場の文化からしてあなただけ立って仕事するわけにもいかない場合もありますよね。また、確かに立ちっぱなしでも疲れます。

 ですから、短時間の打ち合わせは、休憩スペースで立ったままでやってみるとか、電話に出るときは立って話すとか、新聞を読むときは立って読むとか、そういったことを心がけて、座りっぱなしを防いでみてください。

 (都内事業所勤務・A男)