【タメシテ男活!】高齢者の脱・皮かむり志向増加の背景とは

2019年11月12日 10時00分

 今回も、中高年になっても気になる包茎問題について、「東京上野クリニック」本院院長・吉江秀和先生に教えてもらいます。まず、陰茎の基本的なお手入れを伺いました。

「毎日必ず洗ってほしいです。しっかり下まで皮をひっぱり、せっけんで洗った後はキレイに洗い流す。これを習慣づけるのがとても大事。亀頭部の裏まで洗えてないと、いわゆるチンカスがたまってしまうので、包皮内で炎症を起こし、特に真性包茎では陰茎がんに発展するリスクが高まってしまいます」

 そういう意味では、包茎手術をしたほうがケアがラクで衛生的だという声もあります。2005年にロンドンで行われた研究では、未割礼(手術をしていないナチュラルな人)150人と割礼済み(≒包茎手術)の75人で、ペニス全体をきちんと洗えているかを点数で評価しています。

 洗う時に毎回包皮を引き下げて全体を洗えていない人が、割礼済みは4%に対して未割礼が26%。つまり、包茎手術済みのズルムケの方が衛生的であり、洗いやすいという結果でした。「包茎手術をすることで、包皮炎はもちろん、HIV感染や子宮頸がんの原因であるHPV感染予防になるエビデンスもあります。ただし仮性包茎は病気ではないので手術は保険外。当クリニックを訪れる約7割が仮性包茎手術。もちろん、性感染症予防にはコンドーム、HPV感染予防にはワクチンが大事。その理解の上で仮性包茎の手術のメリットもあるという意味です」

 衛生面だけではなく、どうせ手術をするなら自分が納得できるものにしたいという男性も多いようです。

 上野クリニックでは包茎手術前に「なりたいペニス」についてしっかりカウンセリング。たとえば「亀頭が小さく見えるから竿の厚さを調節したい」「亀頭を大きくしたい」といったニーズにも確かな医療技術でコミットしてくれます。

 気になる費用については「もちろん病院によって異なりますが、一般的には全身脱毛や美容歯科矯正と似たような価格帯が多いのではないでしょうか。当院では、基本的な包茎手術は7万円台から、より仕上がりの良さを求める美容形成術をご希望の場合は18万円台からです。ホームページなどで概要情報を集めるだけでなく、カウンセリングで費用、手術内容、合併症についての説明を受け、納得した上で手術を受けることが大前提です」。

 ちなみに手術をしなくても自然にむけるラッキーな方は日本人で約3割ですが、吉江先生いわく「ある程度は露出しますが、いわゆるズルムケといった完全にむけるのは自然ではかなり少ないと思います」。

 そんな中、最近、増えているのが高齢者の包茎手術です。入院時の「こんなにペニスを見られるの!?」という不安や、介護される時に恥ずかしい思いをしたくないと駆け込んでくるケースも。実際には医療従事者は気にしていなくとも、見られる側の気持ちは別次元。終活として女性がデリケートゾーンを介護脱毛するのと同じ心理でしょう。

「雑誌の広告に多数あった包茎手術の広告を見ていた世代の方が多いのかなと個人的に想像しています。そもそも日本に包茎手術が入ってきたのは戦後ですから」と吉江先生。包茎手術そのものは世界中で行われている昔ながらの手術ですが、日本ではまだまだ歴史は浅いのです。1週空いて再来週は包茎手術のメリット、デメリットについて詳しく。 

(医療ライター・熊本美加)