欧米で人気の「フェイクミート」が“意識高い系”の間で流行するワケ

2019年10月30日 08時00分

フェイクミートを使ったハンバーガー

 大豆やエンドウ豆などの植物から作られた肉「フェイクミート」(プラントベースフードやテックミート、代替肉、人工肉など呼び名はさまざま)が、欧米で爆発的に普及している。ビーガン(乳製品や卵も食べない完全菜食主義者)の間だけではなく、新感覚の肉として肉食者も食べているという。

 日本でも現在、東京・新宿の肉バル「新宿肉区 パンとサーカス」で、「本物の肉? フェイクミート・フェア」(12月30日まで)を開催している。
 フェイクミートは欧米で“意識高い系”の人たちの間でブームになっている。地球温暖化で将来の食料危機が確実視され“地球環境に優しい肉”として注目されているからだ。

 サイエンスライターの久野友萬氏は「素材としてのフェイクミートは、缶詰のドッグフードに近い味なんですが、これを加熱するとおいしく食べられるんです。肉の代替ではなく、新しい肉ですよ」と語る。

 先日のプレス発表会ではソーセージ、ミートボール、ツナのタルタル、ハンバーガー、ハム、チーズで、本物とフェイクミートの食べ比べが行われた。見た目では区別がつかない。

 久野氏は「フェイクのハムは高野豆腐をハムの味に加工した感じで本物とは違いますが、チーズは本物かフェイクか分からない。ソーセージは食べ比べるから区別がつくけど、単体で食べたらきちんとソーセージのバリエーションの一つにおさまっている感じ。ミートボールやハンバーガーも、食べ慣れるとクセのないフェイクのほうがいいかも」と言う。

 同店の宮下慧氏は「店では牛、豚、鳥から鹿、猪、熊、カンガルー、ワニ、ラクダ、ダチョウなど常時12種類の肉を揃えていますが、フェイクミートは13番目の新しい味覚の肉。お肉を食べたい人と食べられない人が一緒に食事を楽しめる場を提供できますね」と話している。