【産業医の独りごと】職場の休憩中にスマホ使用は禁物 「疲れ目」の背後に病気が潜む危険性

2019年10月10日 10時00分

スマホの普及により、これまで以上に目には負担がかかっている(写真はイメージ)

 10月10日は目の愛護デーです。それにちなんで今回は「目の健康」について取り上げます。

 ある調査でパソコンを一日にどのくらい使うか調べると、4時間以上使うと答える人が最も多かったそうです。これにスマホやテレビが加わりますので、起きている時間の半分以上、ディスプレーや携帯端末を見ているということになりますね。これは目にとっては過酷な環境ですから、日頃からのケアがとても大切。では、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか。

 まずは、環境を少しでも改善すること。近くのものを見続けると視力を調節する筋肉が緊張したり、目の表面が乾燥します。パソコンやタブレットを使うときは、必ず1時間に1回は画面から目を離しましょう。仕事中の人は、その休憩時間中にスマホを見るのは禁物! 目のリラックスにはなりませんからね。またディスプレーの明るさはトーンを少し落とし、部屋と画面の明るさにあまり差が出すぎないようにすることも大切です。画面と目を40センチ以上離したり、ブルーライト対策も忘れずにしたいですね。

 次に、目を意識していたわること。具体的には視力を調節する筋肉のストレッチをしてみましょう。目を固くギュッと閉じてパッと開けることを数回繰り返し、次に顔を動かさずに目だけを上下、左右に動かします。最後にできるだけ遠くのものを数分見る。これをワンセットにして一日に数回やってみてください。また、目を温めて血行を良くすることもリラックス効果になりますよ。

 最後に、「疲れ目」だと思ってやり過ごさないこと。見えにくい、ピントが合いにくい、モヤがかかったように見える、併せて頭が痛くなったり肩が凝ったりする…どれも疲れ目の症状ではあります。しかし、その背後に何か病気や変化が隠れていないかを確認することは極めて重要です。例えば、近視や老眼が進んで眼鏡やコンタクトレンズが合っていないと、目の疲れは取れないばかりかどんどん蓄積していきます。また、ドライアイや緑内障、白内障など、治療が必要なものや、早く対処したら進行が食い止められる目の病気もあるかもしれません。

「見え方」の症状はキチンと意識したら自覚できることが多いとも言えます。「疲れ目だろう」と簡単に考えず、少なくとも1年に1回は眼科で目のチェック、メンテナンスを受けることは非常に大切だと思います。

 (都内事業所勤務・A男)