【痩せる門には福来る】旬はサンマですがイチ押しは鮭 注目はアスタキサンチン

2019年09月11日 10時00分

鮭のムニエルにはレモンを添えよう(写真はイメージ)

【ダイエット王子・工藤孝文の痩せる門には福来る】秋は食べ物がおいしい季節です。特に旬のものには抗酸化作用が含まれているものも多く積極的に取り入れてもらいたいもの。今回は魚パワーを取り上げます。

 この時期、旬のサンマも当然いいのですが、実は私的にイチ押しなのは鮭です。不飽和脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)を含んでいるだけではなく、糖質の代謝を促すビタミンB1、整腸作用のあるビタミンA、骨粗鬆症を防ぐ“日光ビタミン”として知られるビタミンDが豊富に含まれています。

 さらに注目はアスタキサンチン。最近では美容液のCMなどでもその名前を知られるようになってきましたね。鮭の赤色の色素に含まれるアスタキサンチンはβ―カロテンの40倍、ビタミンEの1000倍もの強力な抗酸化作用があるとされます。シミの原因となる活性酸素を排除し、紫外線のダメージを受けた肌へのしわ防止となるとあって、女性が躍起になって美容液を購入するのも納得です。しわ防止効果の他にも、強い抗炎症作用、血流改善作用も期待でき、スーパーアンチエイジングフードとして医療分野においても注目を集めています。

 特にこの時期の魚は脂が乗っており、食べて良し、体にも良いのがうれしいところ。高血圧などのリスクをもたらす飽和脂肪酸(バターやラード、肉の脂など)の脂とは違い、魚に含まれる脂は常温で固まらず液体のままなのが特徴です。

 青魚や鮭にも多く含まれるDHAやEPAは体内で作ることのできない不飽和脂肪酸の一種であり、動脈硬化の進行を抑えるだけではなく、記憶力アップなど脳の機能向上にも効果があります。血液サラサラ効果、血中コレステロール、血糖、血圧を下げる効果も高いとあって、糖尿病外来を営む私も生活習慣病予防のために患者さんに勧めています。

 より効果的な食べ方もご紹介しましょう。鮭に関してはビタミンCを一緒に取ると血管や骨も丈夫にしてくれる効果があるため、今の時期でしたら秋鮭のムニエルにレモンを添えるのもいいですね。また鮭の皮にはコラーゲンが豊富に含まれ、皮の下にもDHA、EPAが含まれているため、皮ごと食べるのをオススメします。

☆くどう・たかふみ=福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。帰国後、糖尿病などの生活習慣病、漢方・東洋医学・ダイエット治療を専門とし、自身も10か月で25キロの減量に成功した。現在は福岡県みやま市の工藤内科でダイエット外来を含めた地域医療を行う。NHK「あさイチ」「ガッテン!」、日本テレビ系「世界一受けたい授業」などテレビ出演、ダイエット・東洋医学に関わる著書多数。最新刊は「医者も驚いた!ざんねんな人体のしくみ」(青春出版社刊)。医師+(いしぷらす)所属。