【美人整体師・久嬢由起子「あったかストレッチ」(2)】先週から始まった冬の特別企画。美人整体師・久嬢由起子が体を温めるストレッチを紹介します。「え? そんな動きで体があったまるの?」と思うかもしれませんが、コレがかなり効くんです。

 前回、「体を温めるのに大事なのはお尻周辺」と、お話ししました。上半身と下半身の“つなぎ目”にあたる場所なので、そこの血行を良くすれば、体全体に血が行き渡るわけです。

 今回は、血行を良くするだけじゃなく、もっと手っ取り早く、熱を起こしてみましょう。お尻や太ももを中心とした下半身には、人間の筋肉量の約7割が集中しています。そこを動かせば、体の筋肉量の半分以上を動かすことになり、効果的に熱を発生させることができるんです。

「いい動きがないかな~」と、いろいろ考えていたら、ひらめきましたよ~。ズバリ、ドジョウすくいです。動画などもチェックしましたが、あの踊りはすごい、すごすぎます。足腰を鍛えるのにうってつけなんです。

 やってみるとお分かりになると思いますが、中腰になった時点で負荷がかかります。その上で、腕を前に“出し引き”するんですから、お尻、太ももをはじめ、下半身の筋肉をかなり動かすことになる。相当な熱が発生するはずです。

 しかも、腕の出し引きのおかげで、肩甲骨周りの筋肉も動かすことになり、そのあたりの血行も良くなります。寒いと縮こまり、凝り固まりがちな背中の筋肉もほぐれますので、ヒザが悪い人は、上半身の動きだけでもやってみてください。

 それにしても、ドジョウすくいがこれほど体にいいとは知りませんでした。島根県安来市であの踊り(安来節)をやっている方々は絶対に足腰が強く、健康だと思います。今は忘年会シーズン。“出しもの”でやるのもアリですかね(笑い)。

【やり方】
 ①ドジョウすくいをやるように中腰になって両手を前に出したり引いたりする
 ②右方向を向いて“出し引き”を4回。左も同様
 ③やれる範囲で数セット行う
【注意点】
 急にやったり、激しく動かしすぎると体を痛めます。ゆっくり優しくすくいましょう。ヒザを痛めている人は避けてください。

 ◆久嬢由起子(くじょう・ゆきこ)1982年生まれ。整体師、肛筋トレーナー(日本大腸肛門病学会専門医公認)、ボディメイクトレーナー。ミス・ユニバース・ジャパンファイナリストの講師も務める。新たなストレッチ法を次々に考案。肛門の筋肉に注目した「やせたいなら肛筋を鍛えなさい」の書籍とDVDが発売中。人気上昇中で、テレビや雑誌に引っ張りだこ。