【美人整体師・久嬢由起子「寝たきり予防!お家で簡単ストレッチ」(5)】「元気で長生きするためのストレッチを教えてほしい」という読者のリクエストが生んだ当コーナー。“先生”は美人整体師・久嬢由起子です。

 年を取ると背中が丸くなりますが、今の時代は比較的若いときからその傾向が表れるそうです。理由はパソコン操作やスマホ。画面を見たり、操作するときについつい猫背になっていませんか? 肩が内側に入るあの姿勢には注意しないといけません。見た目はもちろん、健康的にも猫背はいいことがありませんから。

 そこで今回のストレッチ。体を横向きに寝かせて、上になった脚のヒザを45~90度に曲げて床につけます。そして、上になった腕を背中側の床につけようとする…ここまでは、よくあるストレッチと同じですが、その後、背中側に伸ばした腕を上下に(頭の方から足の方へ)動かすんです。

 ひねって4秒キープ。その後、4秒間、腕を振ってみましょう。まず、しっかりひねることで体全体を伸ばすことができます。猫背になりがちな胸のあたりをバッチリ“開く”ことができますし、丸まりがちな背中も伸ばせます。

 また、腕を上下に動かすことでさらに胸のあたりを開きつつ、肩の可動域も広げることができます。四十肩、五十肩にも効くわけです。肩が痛くなってくると重い荷物が持てなくなりますし、そうなる前にケアしておきたいですよね。

 体が硬い人は、ヒザを曲げた方の脚が床につかなかったり、背中側に伸ばした腕が床につかなかったりもすると思います。でも、このストレッチを続けていると、徐々につくようになり、体に柔軟さが戻ってくるはず。体の硬さは寝たきりにつながる可能性もあるので、これは非常に大切なことです。寝る前などにぜひ!

【やり方】
 ①横向きに寝て、上になった脚を45~90度に曲げて体の前側の床につける
 ②上になった腕は背中側の床につけるように伸ばして4秒キープ
 ③その腕を4秒間、上下に動かす。数セット行う
【注意点】
 息を止めず、最初は強引にひねらないようにしましょう。風呂上がりなど、体が温まっているときのほうがいいかも。腰が痛くて体をねじれない人には無理にオススメしません。

 ◆久嬢由起子(くじょう・ゆきこ)1982年生まれ。整体師、肛筋トレーナー(日本大腸肛門病学会専門医公認)、ボディメイクトレーナー。ミス・ユニバース・ジャパンファイナリストの講師も務める。新たなストレッチ法を次々に考案。肛門の筋肉に注目した「やせたいなら肛筋を鍛えなさい」の書籍とDVDが発売中。人気上昇中で、テレビや雑誌に引っ張りだこ。