【美人整体師・久嬢由起子「ちょい足しストレッチ」(19)】健康・長寿にはウオーキング。「走るのは大変だけど歩くのなら」という高齢の方も少なくないようで、気軽にできる運動として習慣にしている人も多いようです。ただ、この時期は…。

 歩きたいけど、今の時期は暑い! というか、外は暑すぎます(苦笑)。さすがにお天道様が高い時間にウオーキングする方はいないでしょうが、朝晩でもかなり気温が高く、高齢の方には負担が大きいです。また、年齢関係なく「暑いな~」「つらいな~」「嫌だな~」と思って歩いていると、姿勢が悪くなりがち。背筋も伸びず、足も上がらず、健康増進効果どころか、ヒザや腰に負担がかかってしまいます。せっかくのトレーニングが台無しになるなんて残念すぎますよね。

 そこで、涼しい家の中で、効果的にウオーキングをしましょう。真っすぐ前を見て、手を振りつつ、一歩一歩をしっかり意識しながらレッツゴー。ファッションショーなどのモデルさんをイメージするのが一番分かりやすいです。前に出した足が、後ろの足と縦に真っすぐ並ぶように、例えば床にある木目などの線に沿ってやるといいかもしれません。

 せっかくなので私のストレッチの十八番を追加してください。お尻の割れ目の奥(肛門に軽く触れる程度)にペンを挟みながら歩くんです。「モデル歩き+ペン挟み」で「背筋を伸ばし、腹筋に力を入れる」という、ウオーキングの大切なポイントを自然と実現してくれます。

 顔を上げたいので、テレビを見ながらやってもOK。モデルさんがイメージできなくても、お尻にペンを挟んで歩くと、自然とモデルさんになれますのでご安心を。慣れてくるとペンを挟まなくても肛門を締めておなかに力を入れられるようになります。ぜひ、外でのウオーキングでも、肛門を意識してみてください。効果が抜群にアップするはずですよ。

【やり方】
 ①ペンをお尻に挟み、背筋を伸ばしてモデル歩き
 ②歩数は“やれる範囲”でOK
【注意点】
 大股じゃなくて大丈夫(大股にするとペンが落ちてしまいます)。呼吸を止めず、猫背にならないようにしましょう。

 ◆久嬢由起子(くじょう・ゆきこ)1982年生まれ。整体師、肛筋トレーナー(日本大腸肛門病学会専門医公認)、ボディメイクトレーナー。ミス・ユニバース・ジャパンファイナリストの講師も務める。新たなストレッチ法を次々に考案。肛門の筋肉に注目した「やせたいなら肛筋を鍛えなさい」の書籍とDVDが発売中。人気上昇中で、テレビや雑誌に引っ張りだこ。