【美人整体師・久嬢由起子「ちょい足しストレッチ」(18)】美人整体師・久嬢由起子が今回紹介する運動は、“お湯につかっている”という状況がポイント。筋力が衰えた高齢者でも、気軽に挑戦できそうです。

 私は暑い夏でも湯船につかるようにしています。冬の冷えもつらいですが、冷房も体を芯から冷やしますので、お湯につかって温めたほうが絶対にいい。短い時間で構いませんので、なるべくつかることをオススメします。

 そんなときに「トレーニングを“ちょい足し”しちゃいましょう」というのが今回のストレッチ。湯船の中で、写真のように手をついて、腰を浮かせる動きを8回を目安に行います。二の腕、腹筋、太ももを効率よく鍛えることができるはずです。

 お湯が波打って、“ジャポンジャポン”するかもしれませんが、半身浴ぐらいお湯が少ないと意味がなくて、しっかりお湯の中につかりながらやることに意味があります。実はこのストレッチ、お湯がない状態でやると結構キツくて、筋力が衰えつつある人や高齢者には大変なんです。でも、浮力を使うと、体の重さが軽減され、力が弱い人でもチャレンジしやすいんですね。実際、68歳になる私の父にやってもらったところ、「これならできる」と言っていました。

 8回でもキツイ人は“できる回数”で構いません。まずは1セット。できるようになったらセット数を増やしてみてください。お風呂の中なのでばっちり汗もかけますが、決して無理はしないように。のぼせたり、脱水症状にならないように気をつけましょう。

 あと、激しくやるとお湯が減ります。一番風呂だったりすると、次に入る人に怒られるかも(苦笑)。

【やり方】
 ①お湯を張った浴槽に座る
 ②指先が足のほうに向くように両手をつく
 ③ゆっくり腰を浮かせる。目安は8回
【注意点】
 水分補給を忘れずに。浴槽で滑らないように気をつけましょう。同居している人に「お風呂に入っていること」を伝えておくといいかもしれません。なお、指が足とは反対の方向に向く状態で手をつくと効果が薄れてしまいます。

 ◆久嬢由起子(くじょう・ゆきこ)1982年生まれ。整体師、肛筋トレーナー(日本大腸肛門病学会専門医公認)、ボディメイクトレーナー。ミス・ユニバース・ジャパンファイナリストの講師も務める。新たなストレッチ法を次々に考案。肛門の筋肉に注目した「やせたいなら肛筋を鍛えなさい」の書籍とDVDが発売中。人気上昇中で、テレビや雑誌に引っ張りだこ。