しぶとく生き残るEMS

2013年02月20日 10時00分

【なつかしの健康法列伝:EMS運動器具】

 この器具はまだブームの“最中”なのかもしれない。

 EMSとは、1960年代に開発された微弱な電流によって筋肉を鍛える健康法。というか、元は衰えた筋肉を復活させるリハビリ目的のものであった。それが2002年、深夜の通販番組で「10分間で600回分の腹筋効果がある」として大ブレーク。腹巻き型のEMS運動器が売れに売れたのだ。

 さらにこの器具は腹に巻くだけでなく、太ももに巻けば脚が引き締まり、女性の胸に巻けばバストが大きくなるとまで宣伝された。「引き締まり」と「増大」は真逆の気がするが…。そんな疑問もどこ吹く風、その数何と150万台以上も売れたという。そのため海外仕様の並行輸入品や、コピー商品も多く出回った。
 しかし、これだけヒットしたのに「効果があった」という人の声はまず聞かれなかったのもこの商品の特徴。

 そればかりか、「小豆大のやけどができた」「筋肉に炎症が起きた」「足がつって走れない」などの声が寄せられ、国民生活センターが注意を促す事態に(メーカーは問題なしと反論)。

 これを機に一気にブームは沈静化したが、割れた腹筋、くびれたウエストは万人の憧れ。今でも、類似商品は通販番組やディスカウントショップでしぶとく生き残っている。