東京都の小池百合子都知事(65)はゴールデンウイークも気が休まるヒマはない。豊洲市場に整備予定の温泉施設会社とのトラブルで、サプライズ演出するも火に油。かつて率いた都民ファーストの会の都議からは、またも内情を暴露され、踏んだり蹴ったりだ。

 豊洲市場で開場を計画していた「千客万来施設」を運営する万葉倶楽部は、昨年6月に小池氏が豊洲移転を決めると同時に築地再整備を表明したことに「聞いていない」と反発。再開発方針の撤回と謝罪を求めていたが、小池氏は副知事に対応を一任し、放置していたままだった。

 ところが、1日に小池氏は「仏壇に手を合わせたところ、亡くなった父が直接行って話をしてこい」と神奈川・小田原市内にある万葉倶楽部の本社を自ら訪問し、周囲を驚かせた。もっとも面談では陳謝したと伝えられたが、万葉倶楽部の高橋弘会長はフェイスブックで「(豊洲移転の混乱は)私を選んだ都民の責任と取れる主張をした」「豊洲の賑わいを作りたいのよと云えば良いのに、言えないところが問題」(原文まま)と明かし、小池氏からの謝罪はなかったとした。

 さらに都議会では“飼い犬”に手をかまれた。都民ファの鈴木邦和都議が先月30日、やらせ質問問題で個人的見解をブログに投稿したが、削除に追い込まれた。鈴木氏はその後、「党役員から削除を厳命された」と説明。「党内に異論を許さない雰囲気があることは事実」といまだに言論統制が敷かれている現状をぶちまけた。

「昨年の衆院選前に音喜多駿都議らが小池氏や党幹部の独善的なやり方に異議を唱え、離党したが、いまだに都民ファの体質は変わっていない。小池氏側近の都顧問も一連の対応にあきれ果てていて、離反するのではないか」(都政関係者)

 いまさら、しおらしくとはなれない悲しいさがか。